第七話、エルフ、アレナとの出会い
それから数日後、勝虎は森深くで叫ぶのであった。
「森が深すぎて場所がわからねーー。」
その声は大きく小鳥たちが驚き飛び立つほどであった。大声を出した後、勝虎は冷静に自分の置かれている状況を確認した。
その①、案外近くだったのであんまり食料を持ってきていない。
その②、この辺の地形に詳しくない
その③、魔獣などはもちろんいる。
その④、そして方向も分からなくなった。
結果→\(^o^)/状態になっている。
やばい、やばいと思いながら急いで森の出口を探していたがどうも見つからずにそしてプライド、カリスマを投げ捨てながら
「誰かー。大変優しいエルフさんたちにお願いします。森の外まで案内させてください。」
と泣きながら土下座をしたのであった。そうしたらどこからがずっこけた音がしたのであった。どこからだと勝虎は思いながら周囲を見渡していたら上から物凄い衝撃を食らったのであった。勝虎はもちろん何事かと起き上がろうとした時に上の方から柔らかいものに触れたのであった。その瞬間に勝虎の真っ上から
「へ、変態ー。どこを触れているのよー。」
勝虎は目を見て状況整理した。簡単に言えばここは女性、エルフのスカートの中で自分はその中にいる。だから、変態呼ばれている。この後の展開はアニメオタクでもあった勝虎はわかったしまった。その後の生死を分けたリアル鬼ごっこが始まることを・・・・そして案の定。
「今からあなたを殺してこのことを抹消してやるー。」
顔を真っ赤にしながら勝虎を襲い掛かった。もちろんこの展開が来ることを予感していたので攻撃される前に逃げ出していたのである。だが、向こうのエルフも簡単に諦める気配はなく追いかけたのであった。力は勝虎のほうが強かったが地形とエルフの本場ともいえる森のために完全にイタチごっこの状態であった。それから数時間後にようやくリアル鬼ごっこを終えたのであった。
勝虎から先に女性エルフに謝った。いくら殺されかけたがその原因を作ったのはほかでもない自分であるから先に謝らければならないと思い言ったのである。
「正直にまさか、上から来るとは思わなかった。別に下心があったわけではない。状況を確認しようとしたら事故が起きただけで悪意はないが悪かったのは自分でありすまなかったと心から思っている。だからごめんなさい。許してください。」
さすがにここまで素直に謝ってきた者を殺すほどエルフは怒ってはおらず素直にエルフの方も矛をしまったのである。それから勝虎の方から自己紹介をしたのである。自分は月魔族でエルフたちと一緒に戦ってくれないかとお願いしようとこの森に来たのだけど見事に迷っていた時にとりあえずにいるかわからなかったがお願いしてみたらあんな状況になったと説明した。
女性のエルフは無理だと思うけど一応、案内すると言って移動し始めたのであった。勝虎はとりあえずエルフの里に案内させてもらえるようでほっとした瞬間、周りに狼らしきものが見え始めたのであった。それを確認した女性のエルフは青ざめていた。この狼はポイズンウルフで猛毒を秘めている。即効性はないが基本的にかまれたら半年後ぐらいには確実になくなる大変恐ろしい毒を持っている。もちろん、魔王である勝虎には効かないがここにいるエルフは別であった。明らかに怯えきっていたのである。おそらくこの毒は効くのであろうと分かったのである。だが、ここまでいいところを見せれば少しは交渉もよくなると思いながら剣を抜くのであった。
戦いが始まり勝虎は次から次へと襲い掛かるポイズンウルフを倒していった。そのころもう片方のエルフは必死に逃げながら弓で攻撃していた。だが、恐怖心に飲まれていたエルフはなかなか弓矢が当たらなかったのである。そしてついにエルフはポイズンウルフに噛まれてしまったのであった。それを見た勝虎は急いでエルフのもとによった。その間にもたくさんのポイズンウルフが邪魔をしてきたが勝虎は容赦なく反撃し次々へと倒し行きエルフを助けながらなんとかポイズンウルフたちを全滅させることに成功したがエルフがだんだん状態が悪くなっていた。その間にもエルフは意識を失っていた。
勝虎は急いで治療に当たることにしたのであった。とりあえず安全な木の上にエルフを持ち上げながら登り。そして幸いなことに勝虎は薬の開発もしていたのである。その理由はここ一帯は猛毒を持っている生物が多くさらに危険なドラゴンもたくさん生息しており危険な場所であった。だから、ここ一帯は人間の勢力圏にはまだ入っていないのをうまく利用しここに街を作ろうと考えたのが勝虎であった。だが、危険もあることは知っており薬の開発も一人でひそかに作っていたのである。隠していた理由は部下にばれるとうるさいからであった。薬を飲ませ静かに安静させることにした。木の上では危険な生物はいなかったのでひとまず安心し勝虎は近くで食べられそうな食料を調達しに行った。
それから一時間後、食料調達も終わりエルフのもとに戻ってきて勝虎自身も疲れここで一泊することにしたのであった。だいたいさらに一時間後、エルフが目を覚まし自身が置かれている状況を確認したのである。まず毒が治っていることに感激した。この毒はまだエルフの間では不治の病で一回でも感染でもしたら里から村八分状態にされるのは間違いないなかったからであるがそれも数年前までの話である。その理由は・・・・それとここに置かれている食べ物を見て勝虎が自分のために準備してくれたそして命を助けてもらえたことに気付いたのであった。エルフは起きたら感謝しないといけないなと思いながら置かれている食料を食べながらまた睡眠をするのであった。
翌日、勝虎が目を覚ましていると気持ちよさそうに寝ているエルフが横で勝虎を枕代わりにしていた。正直、動きようもないと思い起きるのを待つことにしたのであるが横で美人なエルフがあまりにもかわいさでさすがの勝虎も下心が出てちょっとイタズラしながら待っていることにした。
しばらくしてエルフは目を覚ましたのであった。エルフは自分のせいで動けなかった勝虎に対して謝りながら昨日ことを深く感謝したのであった。そうしたら勝虎は
「それでは昨日の私のしたことも考えてこれでお互いさまと言う形でいいですか。それと後、昨日の泣きながら土下座は忘れてください。あれはさすがにいろんな人にばれたら恥ずかしいので。・・・(でも君に対してイタズラもしたから。本当はお互い様じゃないだけど)」
エルフはまだ自分の自己紹介をしていませんでしたねと言いながら自己紹介をするのであった。
「私はアレナと言います。エルフの里で暮らしているエルフです。昨日は本当にありがとうございました。それと図々しいことはわかっていますがお願いがあります。昨日、私に使ってくれた魔法もしくは薬でぜひともエルフの里を救っていただきたいのです。」
勝虎は一瞬、驚いた顔になったがすぐに表情を変えたのであった。それは彼女、アレナはあのポイズンウルフの猛毒が感染爆発し里のほとんどが感染者となり危険な状態に侵されていると泣きながら訴えたのである。その目はまさしく必死で無力で自分の非力さに悔しさが伝わるぐらいであった。勝虎はそれを見てすぐに案内させてくれとそんな事情ならすぐにでも助けに向かうことにすると言った。それを聞いたアレナは喜びながら里に案内するのであった。
勝虎はもちろん助けたい気持ちもあったがそれとこれをうまくいけば仲間に引き入れることができると思ったところもあるが一番の理由は本当にくだらない理由のである。
(これでイタズラした罪が消えるぜ。俺は本当についているな・・・・あの日も罪も・・・)
と罪の意識が一番でデカかったのであった。
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