第六話、街作りと群れから軍隊へ
それからは二人とも特に語ることもなく夜を過ごした。翌日には堕天使の月姫が面白いそうだからついて行くねと言って勝虎たちに同行するのであった。勝虎にとってはまた新しい戦力でもあり自分と同じ神々の闇を知っている仲同志なので歓迎するのであった。ほかの二人も優しそうな姉さんだからいいよ言って反対するものはいなかった。四人がその場を後にしようとした時に昨日、助けたドラゴンがついてきてしまったのであった。また、契約するのはと勝虎が思っていたのでここはあえて成功するかわからないが若手の朝信に任せてみることにした。
結果はまさかの成功であった。こんな若いのにいろいろと覚えてしまうなんて感心と同時に彼が大人になったら俺、いらなくないと考える勝虎であった。それと裏腹に朝信はとてもうれしそうであった。それもそのはずである。ドラゴンとの契約が成功するのは幹部クラスだけであるから。簡単に言ってしまえばこの年で幹部クラスになれる素質を持っていることに変わりない。それは大きな戦力にもなる証拠でもあったがまたその力によってまた悲しみを生み出すことに気付くのはまだ先のことである。
その後は森の外で待機していたアーナスたちと合流し進軍を再開することになった。勝虎は森を抜けだす途中で仲間になった月姫を皆に紹介した。アーナスはまた女性を仲間にしたのですかと勝虎に嫌みのように言ったらもちろん、それに美人だしと言ってアーナスに思い切り殴られ軽く飛んで行ったのであった。もちろん、それを助けようとした者は誰もいなかったのである。
合流してから数日後、ついに本拠地予定地に到着したのであった。ついた当日は休んで翌日からついに町づくりに入ったのである。まず最初に家を建てるところを決めて建て始めたのであった。まず最初に月魔族が暮らす家から建設を始めた。もちろん勝虎も自らも建築作業に入っていた。そして数日後にはなんとか家が数個完成したが勝虎は自分は大丈夫だと言って民に先に家に住んでよいと言って自分はほかの家に入れていない者と一緒に野宿をするのであった。もちろん魔王である者が下の物より生活がおかしいことに皆が反対していたが勝虎をそれを押し切り自分から野宿することに決めたのである。もちろんほかの者と一緒に寝ながらいろんなことを話もしたのである。これも上に立つものとして大切なことだと勝虎は思っていた。勝虎は上に立つだからこそまともで立派な姿を見せないといけないと思っている。本当はこうしたいと思っていることはあるがそれを出さずにしているのであった。まあ、それはかなり人らしいことであるが・・・
それからなんとか住宅地を完成させたのであった。次に作り始めたのはそれを守るための塀と田んぼや小麦などを育てる農業に力を入れたのであった。ついでにさすがに民が皆、家を持っていて野宿するのはまずいと思い。後に城を建てようとしているところでテント張って城予定地(魔王城・仮)を作ったのであった。それでもアーナスたちにこれでは恥ずかしいでしょと言われた勝虎であったが別に恥ずかしくないときっぱり言い返すのであった。勝虎は自分の城は最後でいいと言ったのである。これが作り終わったら次は二の丸、本丸でそして自分の城で構わらないと言った。勝虎はある偉人の言葉を使って納得させたのであった。
「昔、私の世界でいた、山本五十六という人物が言った言葉だがやってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。つまりは私はこの国は豊かにしたいと思っている。それを皆にその気にさせるにはまず自らが動かなければならない。私がやりたい・・・理想の国を作りたいそのためには自分が一番努力する必要がある。だから、私の城なんてその目標の最後の仕上げだ。まずはその理想の国の土台を作ることにが大切である。」
それを聞いた後から反対意見はなくなったのである。それからも街づくりは進み外堀も完成し二の丸も完成に差し掛かったところで勝虎は新たなことを取り組みを始めたのであるそれは軍隊を作りであった。まず最初に前陣と後陣に分けた。そのうえで槍部隊、石投げ隊、弓部隊、騎馬隊さらに魔法隊の五つの部隊に分けたのであった。
槍部隊はいたってシンプルでであるが戦になれば一番よく使う部隊になる。この世界ではまだ集団戦闘はまだそこまで進歩していないため槍部隊が一斉に攻撃を仕掛ければ意外に簡単に崩せる。有名なのは槍衾が一番有名であろう。
次に意外かもしれないが石投げ隊は戦国時代でかなり使われていた部隊でもある。たとえるなら戦国時代で有名な武田信玄の家臣の一人の小山田信茂はこの投石部隊を率いて戦っていたと記録に残っているぐらいにいたのである。それに踏まえてこの魔王軍が使われる石は魔石と呼ばれているもので魔力がこもっている石で投げる前に魔力を込めることによってその者の得意な属性の魔法が魔石に移り破壊力がさらに高めることができるものであった。
弓部隊は遠距離攻撃の基本だがこの弓部隊の長所はたとえ地形が悪い所でもそれを逆に利用することができる部隊でその上に勝虎はその部隊を後に月魔族ではなくエルフたちに任せる気である。もし、人よりも長く生きその上に弓の達人クラスの人たちが弓部隊を率いたら・・・敵にとって想像もしたくないことになる。
騎馬隊はその機動力を生かして戦う部隊である。弓部隊と違い地形に大きく左右されやすいが平地戦ではかなりの大きな力を発揮する。現に戦国最強と呼ばれている武田も騎馬戦術を使っていたのである。
最後に魔法部隊はそのままであるがこれは大切な部隊で敵の魔法使いを無効するためにも必要であった。たとえいくら近距離部隊が強くても近くに行く前に全滅したら元も子もないそのため魔法で敵、魔法使いたちを黙らす必要がある。よく言えば一番大切な部隊である。
こうして勝虎は部隊の作成したのであった。それから適法性が高い所に月魔族が振り分けられた。そうしたらやはり魔法部隊が一番多くなってしまったのである。たしかに戦いに一番必要と言っても白兵戦ができる部隊が少ないとそれはそれで困る。だが、月魔族は基本的に魔法が得意な種族で白兵戦は不得意であった。勝虎がいつも自らが最前線で戦う理由の一つである。まだ、前線を任せることができる人物がいないと言うことである。
そのため、勝虎は弓部隊に代わる部隊を作成中であった。それは鉄砲である。戦国時代に来た火縄銃を作っているのである。幸いなことにこの勝虎はもともと歴史が得意でなおかつ戦国オタクであるために火縄銃の構造も覚えていたのである。完成もまじかであり完成したら鉄砲隊も作る予定である。
いろんなことをやり何とか部隊を完成させた勝虎であった。いささか不安があるがまだ集団戦闘があんまり発達していないこの状況なら何とか戦えるであろうと思うのであった。部隊も作成を終えたころには二の丸も完成し本丸もほとんど完成していたのであった。ここまで来るのにかかったのは約二年ぐらいの時間が過ぎていたのであった。だが、勝虎自身は早いなと感じていたのである。こうして残るは本城だけになった。ついに城を築城を開始したが大きさは天守は三階建てでかなり小さめの城作りであったが勝虎は十分すぎるだろと思いながら作るのであったが実際に魔王城の中でも歴代一番小さい城になるどころか戦国時代の天守閣がある城の中でも大きさワースト10位に入るぐらい小さめであった。
そうして着実に城作りが進んでいる最中に勝虎が城を留守にすると言ってあるところに向かうのであった。大きな荷物に持ってそこには弓らしき物もあった。気になったアーナスが聞いてみたところ。昔に世話になったエルフの形見だと言ったのである。そう勝虎はエルフたちが住んでいる森に向かい仲間になってもらうために自らが説得に向かうのであった。それがある運命の出会いを迎えることになることはこの時の勝虎は知る由もなかったのである。
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