第1回―経過報告―


 前回の実装における、試行結果についての報告


<前提>

・全83種のカタカナについて、7文字分を無作為に選択・出力したものを1回あたり1000行出力する。

・それぞれの文字列について、検査対象『シェイクスピア』と比較し、最も一致した文字列が多いものを展開する。条件に合う文字列が複数あった場合は、そのうち、最も先頭に出力されたものを展開する。

・本試行では、上記作業を30回繰り返すものとする。


<実行結果>

 01.ヤョワイニ(232行目)

 02.ヮィヒカジ(156行目)

 03.ノヘキモェ(515行目)

 04.スゼテヨロゴ(11行目)

 05.マヘヤロジ(116行目)

 06.クビベータ(28行目)

 07.ビズヅウメ(543行目)

 08.タツチド(221行目)

 09.エテーツ(325行目)

 10.マゼュハオ(2行目)

 11.テヅゼィジポ(18行目)

 12.ハコッ(429行目)

 13.ジミユゲ(490行目)

 14.ヌドロダ(58行目)

 15.グオゥネンヌ(2行目)

 16.ォギケゴ(214行目)

 17.チォオワハ(278行目)

 18.ゲケッナ(957行目)

 19.テボアフサ(355行目)

 20.ヮミユウジ(78行目)

 21.ポシゾアチ(202行目)

 22.ゼマヨブホ(19行目)

 23.ンエアョル(236行目)

 24.ユスベゥイ(790行目)

 25.リャロノネ(70行目)

 26.ォモヲモェ(41行目)

 27.エシヌママワ(11行目)

 28.メクハブハ(52行目)

 29.レメダマ(6行目)

 30.オソムミサ(917行目)


<総括>

 1000行ごとの最大一致数は、1文字のケースが4件、2文字のケースが23件、3文字のケースが3件となった。一致なしのケース、4文字以上の合致ケースは検出されず。

 また、1文字が最大一致となった場合は、70~90行程度のが出た。2文字の場合は1行~4行(稀に5行以上出ることもある)、3文字の場合は3件ともに、1行のみの出力であり、同件が出ることはなかった。

 特筆すべきは、序盤の「シ」一致ケースの多発だろう。1回目から9連続で「シ」の一致が見え、一時は計算式の見直しをも検討に入れていた。ただし、同件データを見てみる限り、「ヴツネォヴ(9回目・525行目)」のような結果になっていた為、問題はないと判断した。現に10回目以降は、特に一致文字列に法則性は感じられない。

 また、30000件の演算においても、4文字以上の合致が見られないことは、かなりの懸念事項である。

 7文字中、任意の4文字が合致する確率は、4文字における全パターン(83の4乗)である47458321ケースに、7文字から4文字を選択する場合における組み合わせの全パターンを割ってやればいい。全部で35ケースとなるので、確率は47458321分の35――約1356000分の1となる。

 30000件程度では、4文字合致の実現確率はほんの2.21%にしかならない。改めて、7文字一致の厳しさを痛感する結果となった。


<検討方針>

 上記の結果より、人の手による実施は限りなく不可能と判断。

 PC側での自動操作――MACROの発動を申請する運びとしたい。 

 

 以上

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