第3話 釈義の黒

気がついたら異世界転生していた『辰也』

しかも、いきなり黒の軍勢として戦えと言われた 

これから、どうなるのか?




「あらためまして、自己紹介がまだでしたね 私は、シオンと申します。」


「ああ、俺は辰也 よろしく」


続けて他の人の説明を受けた 

そして、シオンと名乗る女性にこの世界について聞こうとしたら


「いきなりだが、お前の力を見してもらおう」


ライダーズジャケットを羽織った スッキリした顔立ちをした 20前後の男性が話しかけてきた


(こいつは確かルイ・ヱンリュウロだったけ)


 

「うちの軍勢には、弱いやつはいらない そうだろ 王様よ!」


男は、王に向かい言い放った


「口の利き方に気を付けろ だが、そやつのゆう通り 

弱いやつには興味がない お前の力を見せてみよ」


いきなりかよ と思いながらも王のゆうことに逆らうことができなかった


「そうゆうことだ 準備しな小僧」


ルイ・ヱンリュウロはやる気満々な顔をしていた

準備って何をすればいいだよ

辰也は、不安になりシオンの方を自然と見ていた


「王よ 彼は、召喚されたばかりで何もわかりません 一日だけ時間をください」


シオンは辰也の前に立ち 王にそう告げた


「俺に一日待てとゆうのか!」


王は、少し怒った様子を見せた


辰也は、その気迫に恐怖を感じながらも この場を収めるために最善の手を考えた


王を満足させればいい なら一日でクラスの力をマスターしてやる

そう決意し王に告げる


「一日だけ待ってもらえれば あなたの希望にそう力を見せてみせます

だから・・・時間をください!」


「俺はかまわないぜ 一日ぐらい」 


ルイは辰也の方を見ながら言った


「勝手に決めるな! だが、貴様の言葉を信じよう 一日だけ待ってやる」


「ありがとうございます きっと王の力になってみせます」


辰也はそう言い残すと足早にシオンの近くに行き 


「おい、シオンだったか 早くこの世界とこの力について教えろ」


「初めからそのつもりです 私についてきてください」


シオンは玉座の間から辰也を連れ出した


「王よ なぜ待たれたのですか?」 側近の男が王に聞いた


「ただの気まぐれよ」 王は少し笑いながら言った





辰也はシオンに城の中を案内されながら説明を聞いた


「それではまずこの世界について説明します 

ちょうどいい部屋がありました それでは、入りましょう」


その部屋は教室のようだった

シオンは、黒板のようなところにこの世界の地図を出し説明した


「以上がこの世界の概要です なにか他に聞きたいことはありますか?」


「この世界については大丈夫だ この力について教えてくれ」


辰也は世界のことよりこの力の方に興味があった

その力があれば、今までの自分とは違う新しい自分になれるそんな期待も持っていた



「わかりました ここでは狭いので外に行きましょう 私についてきてください」


シオンは地図を片付け 廊下に出た

辰也は少し遅れてシオンの後を追った 




城の長い通路を抜けるとそこには久しぶりの青空が広がっていた




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