第10回『円陣組んでみたい感』
運動部に入りたかったー!!って無性に思うことがある。
もちろん今の自分のクソも伸びしろのない運動神経しかないポンコツボディーではなく、適度に足が速くて適度に手足が長くて適度にジャンプ力があって適度にコントロールが良かったら、という前提はあるのだけど。
要するに運動神経が人並みだったら、という話ですハイ。
運動が好きか嫌いか以前の問題で、「あ、私これ向いてねえな」と思ってひとケタくらいしか生きてない時点で運動部に入るという項目を人生の選択肢から消してしまったからね……。
でも憧れというものはそうそう消えるものじゃないから、未だに部活ジャージの学生さんとかすごいかっこよく見えちゃうんだよねえ。
だっておんなじジャージなのに地味でイモ臭い学校指定ジャージとはひと味もふた味も違う感じしない?
背中に〇〇高校〇〇部、って大きく書いてあるのとか、俺たちこの学校背負ってます!っていう誇らしさがありそうじゃん。
それだけで世界が違うなあって思っちゃう。
もちろん文化部だってちゃんと青春は満喫できるけど、運動部ならではのことってたくさんあるからさ。
『〇〇校~!ファイ、オー!ファイ、オー』とか掛け声掛け合いながらみんなで走り込みしたり、凄いルーキーが入部してレギュラー争いが起きたり、引退間近の部活帰りに河川敷で寝転んで「もうすぐ引退だな……」っておセンチな話したり、喉ちぎれそうなくらい声張り上げてチームメイトを応援したり、とにかく大会とか試合とか勝ち負けがあるものにこだわって部員全員の士気を高めていく過程であったり、その結果を全員で噛み締めてロッカールームで涙したり、とかそういうの全般。
そこに身を置いてみたかったな、って。
円陣組んでみたいのもひとつだよね!
スクラム形式でも手を重ねる形式でもいいから、仲間の体温と緊張感の中で『いくぞー!オー!!』って力強く勝利を誓うあの儀式の一員に入りたかった。
なんか色々スポーツ漫画なりドラマなりの影響を受けていそうな願望だけど、かれこれ20年くらいあっためてるからこれ。
ちなみに同じく結構前からあっためてる願望として、『来世はイケメンに生まれ変わる』っていうのもあるんだけどね。
あ、願望じゃなかったや。なる!っていう決定事項だったわこれ。(唐突に下がり始める正気度)
日本人の、身長170代後半~180前後くらいでスポーツ万能な水嶋ヒロ(メイちゃんの執事あたりのクオリティ)風のイケメンになって、ちょっとチャラついててあんまり勉強出来ない部分を顔と愛想と身体能力で補いながら、女子に爆モテして生きる、というプランになっております。
職業はアイドルかミュージシャンかで迷ったんだけど最近はアイドルでいこうかなって思ってる。
ドームの真ん中で歌って踊ってウインクひとつでキャーキャー言われて夢と愛を売りながら、そのうちアルバムの中でセルフプロデュースのソロ曲を立ちあげる方向でひとつ。
スキャンダルはご法度だから、お付き合いする人も火遊びする人もSNSで下手な匂わせ行為などしない賢くて精神的に成熟したお嬢さんを見極めたい。
そのために学生時代の早いうちから経験値を積んでおきたい……とにかく付き合う時もワンナイトラブ的なお遊びも、女の子が愛されていた、幸せだったと思ってくれるような男になりたいんです。
なりたいな。ならなくちゃ。ゼッタイなってやるーッ!(懐かしのめざせポケモンマスター)
なお、この来世の詳細な人生プランを友達に熱く語ったところ『私そんな男嫌だ』って言われたので、『大丈夫だよ絶対後悔させないよ幸せにするよ』って口説き始めてややしばらく押し問答して、最終的に『アンタそんな生き方してたらそのうち修羅場に巻き込まれて女に刺されるよ?』って真顔で返されました。
もしくはあれか、アーモンド臭がする差し入れ食べてお陀仏コースかな。
やだ待って国民的アイドルになる前に死ぬわけにはいかない!
妄想は詳細まで詰めれば詰めるほど楽しくなるし、お金がかからない素敵な趣味だと思います★
お相手は私、雅タスクでした!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます