第25話 朔風

心の中を吹き抜けてゆく

一筋の朔風さくふう


心の中に渦巻き消えゆく

様々な葛藤


遠ざかってゆく

着飾った思い出


いつからか小さな穴が

だんだんと広がって

いつのまにかふさげぬような

大きな亀裂になってゆく


どうして


どうして


問うてみても

返答あるはずもなく

虚しさとともに

消え去りぬ



心の中を吹き抜けてゆく

振り返りみれば哀感



逆風に立ち向かい

吹き抜けた先に

ただ希望あればと


ただ今は

吹き抜けた先に

喜びあれと切に

切にそう願う


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る