第10話[心配事]

町に戻ってアイテムを換金して、みんな一度帰ってシャワーを浴びて酒場に集合することに。


オリビアさんが渡したい物があるからと部屋におじゃましました。部屋には色々なビンが並んでいて、調香師と薬師のスキルを趣味でもっているそうで、私のイメージで、香水をつくってくれたのでした。


シャワーを借りてさっそく・・・香水の付け方なんてしらない・・・首を傾げていたらオリビアさんが軽く香る付け方を教えてくれました。


・・・なるほど、ダイレクトにつけなければいいのか・・・


今回はアクア系の香りでまとめてくれたようです、希望があれば合わせてくれるとか。


パーティーのメンバーもみんなオリビアさんの香水を使っているとのこと。


職業がら、においはついて回るらしく、消臭魔法がつかえるとかなり便利らしい、そういえば、酒場の横に消臭と香水のお店があるのはそういうことか・・・

探索から帰ってそのまま酒場に入ると出入り禁止になる場合もあるらしい。


部屋に戻ったら妹に

妹「あ~香水つけてる!どうしたのそれ?」

簡単に説明したら

妹「私も欲しい!」

私「あ、今から酒場に集合だから一緒にいく?」

妹「いく」


うれしそうについてきます。

酒場に入ったらみんながすでにそろっていて、みんなすんなり受け入れてくれて・・・

(クローディアさんが事前に話をしておいてくれたらしい)


端の席に座って落ち着かない様子で、きょろきょろしています。

最初の私もこんな感じだったのだろうな・・・


オリビアさんに香水のお願いをしたら、上機嫌で

オリビア「どんなのがいの?」

ノリノリです。

妹「高くて買えないので、どんなのがいいかもわからないんですよ・・・オリビアさんがいま使っているのってなんですか?すごくいい匂いがする」

オリビア「イリス(アイリス)がメインだよ」

妹「それがいいな・・・」

クローディアさんが切なそうな顔で見守ってくれています。

ああ・・・貧乏って罪ですよね・・・

私「あ、お金なら払いますよ」

オリビア「普通の金額請求したらたぶん払えないからいいよ」

私「え?」

オリビア「え?知らないの?まともな配合の香水って意外と高いよ」

妹「なんですよね・・・私も調香師になろうかな・・・」

オリビア「それはいいかもね」

妹「来年卒業ですけど、進路がまだ決まってないんですよね・・・」

私「あれ?神官じゃなかったの?」

妹「え~つまんないじゃん」

私「・・・」

クローディア「ゆっくり考えたらいいよ」

妹「ですよね~」


他のメンバーも、あれがいい、これがいいと、楽しそうにアドバイスしてくれていました。


カレン「「***」は他のジョブとかスキルは欲しくない?」

私「あ・・・考えてなかったです・・・」

カレン「神官のスキルもほとんど覚えたみたいだから、他を合わせてもいいと思うの」

私「そうですね・・・何かありますかね?確か神官と組み合わせられるジョブってすくなかったんですよね」

ガブリエル「確か聖剣士とか精霊使いとか、かたよっていた気がするな・・・」

私「剣士とか前衛は無理ですよ」

グレース「精霊使いはカレンがもっているし、召喚士はオリビアがもっているし、エクソシスト(悪魔祓い)とか?使い道なさそうだけど」

私「え~悪魔相手はちょっと・・・」

クローディア「エクソシストのスキルなら私も簡単なのは使えるけれど・・・持っておくといいかもね」

ゲルハルト「初耳だな」

クローディア「あれ?言ってなかった?昔ちょっとね」


ジェイドさんが話に入ってこないと思ったら向こうで妹に絡まれているようです。

見なかったことにします。


私「ははは、ちょっと調べてみます。」


部屋までの帰り道、妹と並んで歩いて

妹「お金がもらえるのはいいけれど、あんまり危ないことしないでよ」

私「大丈夫だよ」

妹「他に家族がいないんだから心配させないでよ」

私「・・・はい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る