第8話[夢]

・・・やめて・・・

目の前で人が刺されています・・・

お願い・・・やめて・・・

私は動けずに見ていることしかできません

刺された人が倒れます・・・顔がみえて・・・お父さん・・・

刺した人がこちらを向きますが、逆光で見えません・・・


(・・・・・・ああ、またこの夢か・・・)

涙が頬をつたいます・・・

(あれ?ここどこだ・・・)


クローディア「大丈夫?うなされていたみたいだったたけど・・・」

私「え?」(あ・・・昨日飲んでそのまま・・・)

クローディア「家がわからなかったからとりあえずね」

私「ごめんなさい」

クローディア「ゲルハルトが運んでくれたからお礼は言っておいてね」

私「あ・・・ベットも・・・」

クローディア「気にしなくていいよ、それより大丈夫?飲みすぎただけ?」

私「・・・」

クローディア「話してみる?」

私「・・・同じ夢を見るんです・・・」

クローディア「・・・」

私「お父さんが殺されたその瞬間に居合わせて・・・その光景をよく夢でみます」

クローディア「・・・」

私「殺した人を見ているはずなんですが、誰かわからなくて・・・夢の中ではいつも逆光で顔も姿もよく見えなくて・・・」

クローディア「それがあなたの理由?」

私「・・・はい・・・何から始めたらいいのかもわからなくて・・・」

クローディア「そう」

私「すいません、朝からこんな話を・・・」

クローディア「・・・いつ聞いても同じ・・・かな」


そのあと朝食をごちそうになって少し会話したあとに部屋を出ました。

午後また会う約束をして・・・


部屋に戻ると妹が「あ~朝帰り~」と騒いでいます・・・言い訳混じりの説明をして、

・・・なぜ私は妹に言い訳をしているのだろう・・・

パーティーに入った事をまだ言っていなかったのでそれがまずかったようです。


妹「私も行きたい~」

私「そういうことじゃなくて・・・」

妹「いいじゃない、ちょっとくらい、いい男がいるんでしょ?ずるいよ~

私は夜一人でさびしく食べなきゃならないじゃない」

私「・・・ああ、まあたしかに・・・」

妹「でしょ?ごはんの時だけでいいから連れていってよ」

私「・・・聞いてみるよ・・・」

妹「よろしく~」


午後待ち合わせの場所に行くとクローディアさんとグレースさん、ジェイドさんがすでに来ていて、

グレースさんとジェイドさんが体を動かしているようで・・・

二人とも武装はしていないようで簡単な防具をつけている感じにみえます。


グレース:右のハイキック

ジェイド:左腕でガードしながら間合いを詰めて右フック

グレース:しゃがみながらかわして回転しながら足払い

ジェイド:ジャンプしながらかわして左足のかかと落とし

グレース:立ち上がりながら左腕で受け止めてまた右のハイキック

ジェイド:上体を後方にそらしながらバク転して距離を取る


私「見ている方が疲れるな・・・これ」

クローディア「ははは、楽しそうだから少し遊ばせてあげよう」

私「これで遊びですか?」

クローディア「みたいだよ」

私「はあ・・・」

クローディア「防御動作と距離の取り方を教えてもらってくれるかな・・・

攻撃はいらないかな・・・余裕があったらやってみてもいいかも」

私「はい」

クローディア「それと、これ」


小包を手渡された。送り主は[機関]


私「これは・・・魔導兵器・・・?」

クローディア「中身は確認させてもらったけど・・・危険かな・・・」

私「・・・」

クローディア「私は他の用事があるから、終わったらまたくるよ」


その後、私は動けなくなるまで二人のおもちゃにされました。

夕方、用事が終わって戻ってきたクローディアさん

クローディア「やれやれ、送っていくよ」


家まで送ってくれたクローディアさんは妹につかまってしまい夕食をご一緒しました。

次にみんなで集まって食事をするときに自分も参加する約束をしたようです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る