第2話[散歩]

私のスキルは衝撃魔法(風)、と回復魔法がメインでメイスの打撃は

ダメージになるとは思えないくらい非力で


クローディアさんは私に後ろで見てチームメンバーの戦い方を覚えて

必要があれば攻撃と回復をお願いと、簡単で難しい指示をしてくれました。


今回のメンバーだと前衛はゲルハルトさんになるらしく

最近オーダーメイドで作った槍のような斧のような死神の鎌のような

奇妙な武器を楽しそうに振り回して狼系とゴブリン系のモンスターを

虐殺しているかんじで・・・


町の外にでたくらいではそんなにモンスターもいないので

森までピクニックすることになったらしく・・・


ちなみにゲルハルトさん青みがかかった長めの髪でかなりのイケメン

身長は190cmくらい言葉数はすくなくてクールな感じ、ジョブはなんだろう?

クローディアさんは一応武装しているのですが、クレイモアを

めんどくさそうに引きずって、


オリビアさんは武装もしないで薄着のまま私の横を歩いています。

あくびしながら鼻歌で散歩満喫って感じですかね・・・

小柄できれいな金色の髪で水色の目、かわいらしい顔して・・・私より年下かな?

この子が戦闘しているイメージができない。


森に入ったらモンスターの数が増えてきて

クローディアさんも楽しそうにモンスターを薙ぎ払いはじめて

切るというよりは叩きつぶす感じかな・・・

細身の体と腕でよくもまあ、あの剣が振り回せると思ったら

ジョブスキルで武器の重さを無効にできるそうです。


まあこの際だからなんでもありでしょうね、ご都合主義ここに極まれと、そんなかんじで。

よく考えたら私もメイスなんて振り回したら自分がふらふらしてしまうのは間違いないはず。


そんなどうでもいいことを考えていたらゲルハルトさんがモンスターに囲まれて

私の出番、と期待したら


私「・・・?」


クローディアさんが低く構えたと思ったらクレイモアぶん投げた。


クローディア「えい」


私(「えい」ってレベルの動作じゃないじゃん)


まあ普通に考えたらありえないの気がするんですけどね

ゲルハルトさんをかすめるかの様に凶器(狂気?)が宙を舞うのですから


周りのゴブリンと狼を吹っ飛ばすのを見ながら

オリビアさんはお腹かかえて笑ってるし


ゲルハルトさんは気にもしないで楽しそうにモンスター薙ぎ払ってるし


クローディア「めんどい~」

といいながら腰からレイピア引き抜いて、どんだけ武装してんだ?

軽やかに駆けながらモンスターを切り倒してクレイモア拾ってるし


・・・私の出番、無いな。

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