戦場の娘

後にPUFFYが「サーキットの娘」という歌を歌うが「サーキットの狼」という漫画のパロディである事は言うまでもない。

それを遡る事10年以上前、「戦場の娘」と呼ばれるババアがいた、のり子だ。

ゲームコーナーに「戦場の狼」というCAPCOMのゲームがあっただけでのり子には娘呼ばわりされる覚えはないだろう。

ちなみにのり子は普段は「おばちゃん」と呼ばれていたが、自分がのり子と呼ばれていた事を知っていた。知らないと思って「おい、のり子!」と店の中で言ったら、金切声で「なんだ?なんか用か?」とキレ気味に威嚇された子供がいたらしい。まあそんな話はどうでも良い。


「のり子は偽物とCAPCOMが好きだ」

ゲームコーナーにあったゲームを見てみると

・トランキライザーガン

・マサオジャンプ

・偽物ドンキーコング

・1942

・ソンソン

・戦場の狼

・パックマン

・エレベーターアクション

古いゲームは様々なメーカーのゲームだったが、当時の新しいゲームは偽物かCAPCOMだったのだ。そんな噂が出てもおかしくあるまい。

みんなCAPCOMのゲームに夢中だった。

「CAPCOMのゲームをやりたかったらのり子屋へ行け」という合言葉が生まれたほどであった。


一人の少年の一言が俺達がゲーセンに夢中になるきっかけを作る。

「ゲームセンターって所には『魔界村』っていうCAPCOMのゲームがあるらしいよ」



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