非科学的なものと、疑似科学的なものと

 血液型占い、星座占い、動物占い、などなど。世の中にはいろんな占いがあるよね。

 最近だと診断メーカーがツイッターで局所的に流行したりするのかな。

 まあ要するに、明らかに“非科学的”なのに、当然のように受け入れられているもの。


 東大生は頭が固いからそういう非科学的なものは受け付けない、みたいに思われるかもしれないけど、全然そんなことはない。(もちろん個人差はあります。)

「データを出して」とか「ソースはどこ?」とか「全部プラズマで説明できる」とか、そんな野暮なことは言わない。話のネタとして楽しむくらいの心の余裕はあるよ。

 むしろ、たまにガチで信じてるっぽい人もいるくらい。(友人の一人に、祖母が占い師って人がいて、自分も幽霊が見えると言っていた。まじかよ。)

 占いとかオカルトとかは、在ることを証明できなくても、無いことも証明できないから、そういうものを無下に否定したりはしない。


 でもね、“疑似科学”はアウト。

 今だと「マイナスイオン」とか「水素水」とかかな。

 もしそういう話を振られたら、9割方の東大生は全力で牙を剥く論破しにかかるよ。(もちろん個人差はあります。)

 ありもしないものを証明したかのような態度を取るものに対しては、非寛容になってしまうんだと思う。



 と、ここまで偉そうに書いてみたものの、これって別に東大生の特色ってわけでもないなあ。

 じゃあ、筆者の友人のエピソードを一つここで披露するね。


 その友人の名前をAとしよう。

 Aは東大では珍しい敬虔けいけんなクリスチャンで、毎週の礼拝にも欠かさず行くような人だった。

 んで、めちゃめちゃ頭が良くて生命科学系の学科に進学して、就職先も日本全体の研究費を調整するような(筆者とは大違いで)超エリートコース。

 筆者としては、何かを盲目的に信仰することと、科学(特に生命系)とは相性が悪いんじゃないかと思っていて、Aに率直に聞いてみたのね。キリスト教の思想と生物系の学問とは、折り合い悪いんじゃないのかって。

 そしたらAはこう言ったのさ。


「それはそれ。これはこれ」


 ああ、頭が固いのは筆者の方だったというね。

 筆者の反省すべき話でした。

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