東大生について
ぶっちゃけ、どれくらい勉強したか
前章までは東大の仕組みについて書いたけれど、ここからは東大生について。
たまに会社の同僚から「受験のとき、どれくらい勉強したのか?」って聞かれるけど、筆者個人としては「めちゃくちゃ勉強した」というのが正直なところ。
筆者が本格的に受験勉強を始めたのは高3の夏から。明らかに遅い。遅すぎる。
で、当然ながら現役生のときは落ちた。しかもセンター試験で足切り(※)っていう恥ずかしい結果に。
※受験の経験がある人はよく知ってると思うけど、国公立大学を受験する場合はセンター試験っていう共通の試験を受けて、そのあと大学個別の二次試験を受ける。センター試験と二次試験の配点割合は大学によって違うんだけど、東大の場合はセンター試験である程度の点数を取らないと二次試験を受けることすらできない。これがいわゆる“足切り”。
“足切り”を食らったのがあまりにも悔しくて、1年間の浪人生活中は必死で勉強した。
具体的に言うと、睡眠・食事・風呂以外の時間は、基本的に勉強するか何かを読んでた。
とはいえ、睡眠時間は8時間確保してたし、趣味のピアノは気分転換で1日30分だけ弾いたりしてた。漫画は月に1冊って決めて、月刊アフタヌーンだけ読んでた。
それで、なんとか無事に一浪で合格できた。
ちなみに、現役生と浪人生の合格者割合だけど、実は現役生の方が多いんだよ。
もちろん年や科類によって多少は違うけど、基本的には現役合格が過半数を占める。しかも二浪以上はほとんどいない。
はい、ここでまた筆者の独断と偏見ターイム。
東大生を大きく2つのグループに分けるなら、「現役合格組」と「浪人合格組」とに分けられると思う。
「現役合格組」は、やっぱりみんな要領がいい。きっちりストレートで受かるくらい、計画を立ててコツコツやる人たち。官僚や研究者になるのもこっちのタイプが多い。
「浪人合格組」は、どこか抜けたところがある。で、一年間分の努力を上乗せしてようやく肩を並べたっていう必死さがある。進路も妙に寄り道したりする。ただ、恋人を作るのはこっちの方が早い。(最後の部分においては、筆者はあてはまりませんでしたが……。)
もちろん全員が全員そうというわけじゃないけど、大まかな傾向としてはそんなに間違ってないんじゃないかな。
筆者は二年生のときに学内アルバイトで新入生の健康診断の受付をやったことがあって、その際に問診票を受け取る係をしてたのね。受付では顔と名前を確認するんだけど、あまりにも単純作業なので途中から退屈を紛らわせるため、新入生の顔を見て「現役」か「浪人」かを頭の中で当てる遊びをしてたんだ。
顔を見て「ん、この子は余裕が無さそうだから浪人かな」なんて予想して、問診票の生年月日を見て答え合わせをするっていう、いま考えると趣味の悪い暇つぶし。
でね、数百人の対応をしてたら、どんどん正解率が上がっていって、最終的には9割くらいの確率で当てられるようになったんだよ。不思議でしょ。
そんな経験から、この2つのグループ分けにはちょっと自信がある。
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