東大について
入学したときはみんな等しく教養学部
東大の教育課程は、1~2年生の「前期課程」と3~4年生の「後期課程」とに分かれてて、前期課程から後期課程に進むための単位数もきっちり決まってるんだ。
で、前期課程の学生はみんな“教養学部”の所属になる。
理学部とか文学部とか、専門的な学部は後期課程の話で、最初はみんな等しく“教養学部”。
でも、予備校が作った大学の偏差値一覧リストを見ると、“理科一類”や”文科三類”なんてのが載ってるよね。
これはわかりやすく言うと、とりあえずの大雑把な分け方なんだよ。
たとえば、理系で物理系に興味がある人は“理科一類”に。
生物系に進みたい人は“理科二類”、医学部に行きたいなら“理科三類”。
法学部志望なら“文科一類”、経済学部に行くつもりなら“文科二類”、その他の文系学部なら“文科三類”、といった具体に。
それぞれ大学入試の科目は変わるし、難易度も全然ちがう。
このなかで飛び抜けて難しいのは、もちろん医学部の理科三類。
ただ、理科三類以外からも医学部に行けないわけじゃない。この辺りの制度については、また後述で。
僕?
僕はね、「駒場キャンパスで石を投げたら理一に当たる」って言われるぐらい一番人数の多い理科一類で入学したよ。理科一類は一学年で1000人以上もいる。
ちなみに東大には毎年3000人くらい入学するから、約3分の1だね。
そう、毎年3000人。“東大生”って実は意外と多いね。
主なキャンパスは駒場キャンパスと本郷キャンパスの二つで、教養学部はみんな駒場キャンパスに通う。駒場は井の頭線で渋谷まで2駅。意外と便利なとこにある。
有名な赤門や安田講堂があるのは本郷キャンパスの方ね。
だから、たまに漫画なんかで東大に入学したキャラクターが赤門を歩いたりしてるのを見ると、「ん?」ってなる。(部活やサークルで一年生が本郷に行くことも無くはないけれど……。)
ついでに言うと、『デスノート』の主人公、夜神月も東大に入学したけど、あの作品ではしっかり駒場キャンパスの風景をトレースしてた。Lとテニスしてたコートもちゃんとあるよ。さすが天下の少年ジャンプ。
ちなみに、いろいろな学部に分かれる後期課程でも“教養学部”って学部がある。
ちょっと紛らわしいね。
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