第七十二話 ②パフェットは何で目覚めるか!?

 吃驚した俺は、慌ててパフェットに駆け寄った。


「パフェット!? パフェット!?」


 パフェットに呼び掛けても、返答がない。パフェットはぐったりしたまま、目を閉じている。俺は、パニックになって右往左往し始めた。


「ええと! こんな時どうすれば良いんだっけ!? クエッション!?」

「俺が助けるわけないだろ?」


 俺の瞳が揺れる。一体、クエッションはアスタリスクで何をしでかしたというのか。アヒージョがこのせいで倒れたのも確かだ。アヒージョに訊けば手っ取り早いが、残念なことにこの場にいないので、パフェットを救う手立てがない。閃きを感じた俺は、ポンと手を打った。


「そうか、手厚い介抱だ! 四六時中、俺が介抱すれば何とかなるだろ!」

「……っ!? 嫌ですっ……がくっ!」

「……!」


 最後の力を振り絞ってまで否定しなくても良いと思うが。色んな意味で衝撃を受けた俺は、再び大慌てになった。


「パフェット!? パフェット!?」


 涙目で必死で耳元で叫び続ける俺に、パフェットが激怒した顔で俺を睨んできた。


「ガーリックさんっ……耳元でうるさいですっ……!」


 生きていたのか。全くもって、紛らわしい。

 とにかく、パフェットと話さないことには、助ける方法も分からない。


「パフェット、苦しそうだな。やっぱり、アスタリスクが原因なのか?」

「そうみたい、ですっ……! がくっ!」

「パフェット!?」


 再びぐったりしたパフェットに、俺は大慌てになっていた。

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