どれほどの心血をそそいで一文一文綴られたことでしょう。美しい日本語に流れるような七五調の文章にうっとりします。物語の内容は概要にあるとおりほの暗いですが、結末は……。歌のような美しい旋律に酔いながら読み進めてください。感嘆のタメイキがこぼれます。
ラノベじゃない作品が集まる自主企画作品です。大正の時代らしい文体。読む人を選びそうな作品だと思いきや、読みやすい。文章の“リズム”が良い。また独特で世界観に合った言い回しに惹かれてグイグイと読めます。