第2話「お化け屋敷」「声に出してはいけない詩」

「お化け屋敷」


あるアメリカのお化け屋敷の話。






そのお化け屋敷はとても古く、


中にはミイラや骸骨の人形がたくさんあった。






…と言っても至って普通のお化け屋敷だった。






しかしある日、


そこに入った青年がミイラの腕をふざけて引っ張った時である。









…ズルッ






人形の腕がもげ、


そこから本物の人骨がのぞいたのである。









お化け屋敷はすぐ閉鎖、


ミイラ人形は回収され検死された結果、


本物の人間のミイラであることが判明した。






ミイラは男性で、


頭に銃で撃たれたあとがあったという。


なぜこんなにも長い間このミイラが本物だと誰も気付かなかったのか。









そのミイラの男性が生きていたのは100年近く前であることがわかった。









そして実はもうひとつ、


このミイラの男性は犯罪者であった。









警察に追われ、


発砲され、


運悪く頭部に致命傷を負った男性の記録があり、


その記録の男性とミイラが状況的、


人物的に一致したのだそうだ。






死亡後、


彼の無惨な遺体は見世物小屋を転々とまわされたらしい。






そして、


長い時間をかけ巡り巡ってこのお化け屋敷にたどりついた。






しかしその頃にはこの彼の遺体を本物だと知る人々もすでに亡くなってしまっており、


結果、


お化け屋敷の職員もミイラをよくできた人形と思ってそのまま飾ってしまったのだそうだ。


「絶対に声に出してはいけない詩」






「トミノの地獄」なる詩をご存じだろうか?



これを口に出して読むと最悪呪い殺されるとまで言われている、


有名な「呪いの詩」である。






今回その全貌がわかったので次ページでその内容をご紹介しよう。









呪い殺されるとか不幸になるという真偽の程は信じるも信じないも貴方次第である。






ただし、


私も「本当に声に出して読むことは危険なので絶対やめるように」という、


半ば脅しめいた注意つきで載せさせてもらっているので、


もし口に出して読んでしまった場合、


何があっても責任はとれない。



申し訳ない。




読まないように漢字の読みは書きません









姉は血を吐く、


妹は火を吐く、


可愛いトミノは宝玉を吐く。






ひとり地獄に落ちゆくトミノ、


地獄くらやみ花も無き。






鞭で叩くはトミノの姉か、


鞭の朱総が気にかかる。






叩けや叩けや叩かずとても、


無間地獄はひとつみち。






暗い地獄へ案内をたのむ、


金の羊に、


鶯に。






皮の嚢にゃいくらほど入れよ



無間地獄の旅仕度。






春が来て候、


林に谿にくらい地獄七曲がり。






籠にゃ鶯、


車にゃ羊、


かわいいトミノの目にゃ涙。






啼けよ鶯、


林の雨に



妹恋しと声かぎり。






啼けば反響が地獄に響き



狐牡丹の花が咲く。






地獄七山七谿めぐる、


可愛いトミノのひとりたび。






地獄ござればもて来てたもれ、


針の御山の留針を。






赤い留針だてにはささぬ、


可愛いトミノのめじるしに

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