Episode_18+19+20 設定資料


設定資料の一部です。こういうのが好きな人は見て行ってください。


インヴァル戦争史


アーシラ歴

494年10月

リムルベート王国王都にて四都市連合海兵団による襲撃事件発生。

以後、リムルベートと四都市連合の国交は断絶状態となる。


496年4月

リムルベート王国、ガーディス王の決定により四都市連合と国交正常化交渉開始


496年5月

第一回国交正常化交渉開催


496年6月上旬

リムルベートの商船がインバフィル沖で拿捕される


496年6月下旬

第二回国交正常化交渉にて交渉決裂


496年7月末

リムルベート王国、インバフィルへ向けて軍を派遣。

以後リムルベート王国軍は順調にインヴァル半島西岸を南進。


496年9月15日

ノーバラプール沖海戦勃発。リムルベート海軍敗北。


496年9月23日

リムルベート王国軍、アドルムへの総攻撃を断行。

同日、インバフィル側のイドシア砦陥落。

リムルベート王国軍はインバフィル側の反撃を受けて瓦解、大きく後退する。

結果、イドシア砦が敵中に孤立する。


496年10月下旬

ウェスタ侯爵ブラハリー、ウーブル侯爵バーナンドの工作により、インヴァル半島西岸への援軍派遣が決定。


496年11月10日

インヴァル河氾濫

同日、リムルベート王国軍アワイム村を襲撃し占領

同日、タンゼン砦、オーメイユの街が洪水により孤立


496年11月14日

四都市連合側の援軍とリムルベート王国軍がオーゼン台地西岸で戦闘。四都市連合側がオーメイユに敗走する。


496年11月中旬 

リムルベート王国軍、アドルムへの攻勢を決定「第二次アドルム攻勢」開始


496年11月18日

アドルム平原において両軍の会戦勃発

同日、リムルベート王国軍別働隊がイドシア砦を解放

以後、四都市連合はアドルムの街に籠城し戦況は膠着状態となる。


496年12月

リムルベート王国、オーメイユの街を占領。四都市連合の将校及び傭兵多数を捕虜とする。


497年1月

リムルベート王国、インバフィル攻撃軍を再編成。


497年2月

リムルベート王国、コルサス王国王子派の間でインヴァル半島東岸域の無害通行を確認。


497年3月末日

リムルベート王国、第三軍が独立都市ボンゼを急襲。


497年4月初旬

ボンゼ陥落


497年4月8日

リムルベート王国、アドルムの街へ攻勢開始「第三次アドルム攻勢」


497年4月11日

アドルムの街陥落


497年4月14日

リムルベート王国、インバフィルへ攻撃開始

インバフィル、同日降伏を決定


497年6月中旬

リムルベート―四都市連合休戦協定が締結された。


*以上はリムルベート王国側から見た戦争史です。



主要登場人物


Name: 名前

Race /Class: 種族/職業

Age/Gender: 年齢/性別

Inventory: 所持品

Profile: プロフィール



Name: ユーリー・ストラス (本名:ユリーシス・エムル・リンサドール)

Race/Class: 人間(?)/魔術騎士

Age/Gender: 21/男

Inventory:

「蒼牙」(片手剣)、ギミックシールド(ミスリル)、ライトプレート、古代樹の弓(短)、兜(ハーフクローズ)

Profile:

 本ストーリーの主人公。北西の小国リーザリオンの王女エルアナの子。また使徒という種族を父に持つ。誕生直後、リーザリオンの滅亡を前に西方辺境へ逃がされた。その後は魔術師メオンの養子として育つ。幼馴染ヨシンと共に騎士を志すが、戦いの日々に「騎士」という存在に疑問を抱き別の道を模索する。現在は親友であるアルヴァンやレイモンドに協力する立場となっている。

 剣術と弓術ともに可也の遣い手である。一方魔術の程度は「並み」であるが、使徒の形質と母方の血脈の作用で膨大な魔力を持っている。そのため、時に周囲を驚かせるほど多数の魔術を使用し続ける事が出来る。また、愛する者の危機や自身の生命の危機に際して、無意識に「使徒」の力が覚醒する場合がある。


Name: リリア

Race/Class: クオーターエルフ/密偵・精霊術戦士

Age/Gender: 20/女

Inventory: 

ストレッチスピア(ミスリル)、ソードブレーカ、短弓、ブリガンダイン(古代樹)、他

Profile:

 古エルフの血を引く女性。「黒蝋」事件で知り合ったユーリーと恋仲になるが一度別れてドルドへ向かう。ドルドの森ではレオノールの援助を受け、守護者の導き手カトレアの元で修行を積んだ。その集大成である大満月の試練で、邂逅した北風の王から幼い「寛風の王」を護り育てるための力を分け与えられた。一種の盟約を結び加護を与えられた状態だが、その代償は現時点では不明。

 「北風の王」から分け与えられた力と、元々持っていた古エルフの血脈の力により各精霊に対して強い強制力を持つ非常に強力な精霊術師である。その一方、養父であった暗殺者ジムの教育により、隠密技術を習得している。


Name: ヴェズル

Race/Class: 精霊獣/鳥型・貴上種

Age/Gender: 3/??

Inventory: --

Profile: 

 風の力を強く宿した鷹型の精霊獣。北風の王フレイズベルグとの邂逅で「優しき風の化身」と呼ばれる。リリアを母親と思い強い結び付きを持つ一方で、ユーリーには度々敵対心を見せる。名付け親はリリア、名前の意味は大気の循環を司る「寛風」に由来する。

 自身の視界と意志をリリアと共有する事が出来るため、度々彼女やユーリーの危機を救う事になる。


Name: ヨシン・マルグス

Race/Class: 人間/騎士・貴族

Age/Gender: 21/男

Inventory:  「折れ丸」(長剣)、「首咬み」(ハルバート)、プレートメイル(改)、兜(クローズド)

Profile:

 ユーリーの幼馴染で樫の木村出身の青年。優れた体格を生かし、長剣や斧槍といった重厚な武器を好む。剣技に於いてはユーリーと互角、騎士デイルには三本に一本取れるという腕前である。怪力の持ち主であるが、一方で可也賢い人物でもある。だが頭脳面での自分に対する評価は低い。ユーリーと共にウェスタ侯爵領哨戒騎士を目指すが、その過程で懇意となったマルグス子爵家の養子となる。同じく幼馴染のマーシャと約束通り結婚した。現在はマルグス子爵家の跡取りとして領地経営に頭を悩ませている。



Name: ジェロ

Race /Class: 人間/冒険者・戦士

Age/Gender: 28/男

Inventory: バスタードソード、ブレストプレート、他

Profile:

 冒険者グループ「飛竜の尻尾団」のリーダー。冒険者らしくない正義感を持った好青年だが、何故か女性運が無い。我流の剣術で長剣を振るうが腕は良い。また、徒手空拳の体術にも秀でる。イドシア砦解放の際は、念願であった「飛竜に乗る」という経験をしている。

 現在は女運の無さを克服し、元パスティナ救民使「白鷹団」のエーヴィーと交際しているが半年近く会っていない状態。仲間からは「もう振られたんじゃないか」と心配されており、彼自身も半ば諦めている様子。



Name: リコット

Race /Class: 人間/冒険者・遺跡荒らし

Age/Gender: 28/男

Inventory: ダガー、礫(鉛)、ソフトレザー、他多数

Profile:

 冒険者グループ「飛竜の尻尾団」のムードメーカー的存在。社交的でお調子者のように見えるが実際は目端の利く男。仕事の依頼関連と金銭関連を一手に仕切っている。スカウトの技量は凄腕の領域。


Name: タリル

Race /Class: 人間/冒険者・魔術師

Age/Gender: 28/男

Inventory: ダガー、小杖、ソフトレザー、他

Profile:

 冒険者グループ「飛竜の尻尾団」の一員。自称頭脳労働担当。お調子者のリコットに対して皮肉屋のツッコミ担当といった立場。魔術はインバフィルの私塾で習得した。魔術師としての実力は並み程度。


Name: イデン

Race /Class: 人間/冒険者・神官

Age/Gender: 28/男

Inventory: メイス・ラウンドシールド・ハードレザー、他

Profile:

 冒険者グループ「飛竜の尻尾団」の一員。戦いの神マルスを信仰する神官だが、正式に神殿に所属していない。大柄な男だが物静かで余り喋らない。戦闘時は盾を利用して一行の壁役に徹する。聖職者と戦士の両方の技量に秀でる。


Name: ブルガルト

Race /Class: 人間/傭兵・戦士

Age/Gender: 49/男

Inventory: 「付与者」(小剣)、片刃剣、プレートメイル

Profile:

 傭兵団「暁旅団」の首領。誠実な仕事ぶりと高い任務達成率を誇る精鋭集団を率いる。一方で団員や一般市民に対しては温厚で情に厚い側面を持つ。アドルムを巡る戦いでの「四都市連合」側の裏切り行為により、以後リムルベート王国側に付いた。

 本人の口癖は「傭兵辞めたい」であるが、その真意は不明。情に厚く気さくな様子は傭兵団の首領には見えない事が多い。だが、若い頃は可也凶暴な性格だったようで、その頃の綽名「双剣鬼」は今でも古参の傭兵を震え上がらせるほどだ。捕虜としたユーリーに目を掛け、何度か配下に誘っているが悉く断られている。


Name: ダリア

Race /Class: 人間/傭兵・戦士

Age/Gender: 26女

Inventory: 片刃剣・短剣・長弓、スケールメイル

Profile:

 暁旅団の副官。幼い頃戦場で孤児となったところをブルガルトに拾われる。内心ではブルガルトを父と呼ぶが、平素は副官に徹している。情に厚く冷酷に成り切れないブルガルトを補佐する役割を果たす。

 弓の名手で美しい女性だが、可也難儀な性格をしており人当りは驚くほど厳しい。特に気になる男性にはわざと辛く当たる傾向がある。「熱しやすく冷めやすい、惚れっぽくてすぐ飽きる」と本人が語っていることから、自身の性格に自覚はあるようだ。


Name: バロル

Race /Class: 人間/傭兵・魔術師

Age/Gender: 29/男

Inventory: 杖、ソフトレザー、ローブ、スモールシールド、他

Profile:

 暁旅団の参謀。明晰な頭脳でブルガルトを補佐する。ベート国の魔術ギルド出身だが、若い頃に出奔同然に飛び出しブルガルトの元に身を寄せた。出奔時の階級は第三階梯、現在は第六から七階梯相当の実力を持つ。潜行・急襲が得意な暁旅団の戦術は彼の魔術に依るところが大きい。

 捕虜とされたユーリーを非常に警戒していた一方、彼が解放されてからは友好的な関係を保っている。基本的に明るく陽気な性格の持ち主である。


Name: アルヴァン・ウェスタ

Race /Class: 人間/貴族

Age/Gender: 21/男

Inventory: ロングソード、ラウンドシールド、プレートメイル

Profile:

: ウェスタ侯爵ブラハリーの息子。身分を分け隔て無い振る舞いは家臣に人気。一方で責務を果たしていない他の貴族には厳しい反面を見せる事もある。だが、第一次アドルム攻勢後のイドシア砦籠城を経て、自身の潔癖な性分を改める柔軟さも見せた。イドシア砦解放後はリムルベート王国第三軍を率い、インヴァル半島東岸域を進撃。アドルムとインバフィル攻略にて重要な役割を果たした。

 王都凱旋後にノヴァと婚姻し、同時に長子をもうけた。


Name: ノヴァ・バルト(ノヴァ・ウェスタ)

Race /Class: 人間/守護者(一角獣)

Age/Gender: 22/女性

Inventory: ショートソード、ヒーターシールド(古代樹)、古代樹の弓(長)、ハードレザー

Profile:

: 一角獣ルカンと盟約を結ぶ「守護者」であったが、アルヴァンと恋に落ち「守護者」の役割を放棄した女性。しかし盟約の力は保持しており、強力な加護を得た精霊術戦士である。アルヴァンとは長く婚約関係であったが、インバフィル出兵の際に結ばれ身籠る事になる。

 アルヴァンの王都凱旋後、正式に婚姻しアルヴァンの妻となった。産まれた息子の名前はガーランド、普段は小ガーランドと呼ばれている。


Name: デイル・ラールス

Race /Class: 人間/騎士

Age/Gender: 30/男

Inventory: 大剣(ラールス家の剣)、プレートメイル

Profile:

 ウェスタ侯爵領筆頭正騎士。リムルベート王国でも並ぶ者が無いと称される大剣の遣い手。主である公爵ブラハリーの補佐に徹しているが、主の本陣が脅かされた際は鬼神の如き強さを発揮する。アドルムの街の戦いでは、食人鬼を一人で打ち倒すという武功を上げた。

 王都凱旋後に長男が誕生し、名をブレーザと名付けた。普段は努めて強面な騎士を装っているが、妻や愛娘と産まれたばかりの長男の前では普通の父親であるようだ。


Name: メオン・ストラス

Race /Class: 人間/魔術師

Age/Gender: 87/男

Inventory: 防寒ローブ、魔石多数、その他

Profile:

 「北西の正塔」で学んだ塔の魔術師。現代を生きる魔術師としては最高水準の術者である。ユーリーの祖父に当たるマーティス(リーザリオン国王)とは若い時代の親友であった。その事実に薄々気づきながらユーリーを預かり育てた人物。偏屈ではあるが、ユーリーに向ける愛情は厳しくも優しい。

 現在は元ウェスタ侯爵、現宮中大伯老のガーランド・ウェスタの相談役として時折リムルベートやウェスタへ出向いている。



その他の人物


アズール(???)

有翼人種、伝説上の存在である「使徒」と同一視される種族。ユーリーの伯父に当たる人物。その行動には謎が多い。アンナを助けた後、行動を共にする。アンナの事をどう考えているかは不明。


アンナ=ラスドールス(31)

古代の魔術師ラスドールスとアンナの魂が不完全に融合した存在。魔術結社エグメルに籍を置くが独自の考えで行動している節がある。「東の逆塔」の守護者を討伐する際の魔術に巻き込まれ瀕死のところをアズールに助けられた。その後カルアニス島にてユーリーと再会し、ある依頼をした。


マーシャ(21)

樫の木村出身の女性。約束通りヨシンと結婚し、現在は孤児院「旅鳥の宿り木園」の教師を勤めつつ、マルグス子爵家の財政状況に頭を悩ませている。


ハンザ・ラールス(31)

デイルの妻。元ウェスタ侯爵領哨戒騎士団の隊長。現在は二児の母。女性らしい仕草がようやく板について来たが、時折市場の揉め事の仲裁を依頼されるようだ。


ガーランド・ウェスタ(77)

前ウェスタ侯爵、現リムルベート宮中大伯老としてガーディス王の補佐を行うが、インバフィル戦争の際は体調を崩し所領地で静養していた。その後曾孫の誕生を受け健康を取り戻している。


ブラハリー・ウェスタ(47)

現ウェスタ侯爵にしてアルヴァンの父親。第二次インバフィル攻撃隊の総大将を務める。敵の背後を突く危険な任務を息子アルヴァンに命じるが、非凡な息子の才覚を信じた采配であった。


ガルス・ラールス(62)

ウェスタ侯爵領正騎士団の重鎮、綽名は「中将」。アルヴァン率いる第三軍に従軍しウェスタ・ウーブル連合軍の騎士や兵士を取り纏める役割を勤めた。


バーナンド・ウーブル(53)

ウーブル侯爵。ブラハリーの従兄に当たる。ブラハリーが硬柔を使い分ける人物であるのに対して、バーナンドは只管人当りの柔らかい人物である。


バーナス・ウーブル(28)

ウーブル侯爵公子。父親似の人当りの柔らかい人物。行軍中はアルヴァンの急峻で潔癖な性格を諌める一面を見せる。第三次アドルム攻勢に於いては後方で物資補給の指揮を行った。


トール・マルグス(58)

没落子爵だったが、リムルベート襲撃事件を機に貴族としての責務に目覚める。現在は護民担当として国政に係わる一方で、孤児院「旅鳥の宿り木」を後援している。家計が苦しい時期にウェスタ侯爵家との関係を作ったヨシンに対して、全幅の信頼を寄せており、インヴァル戦争終結後、ヨシンを養子として迎え入れ子爵家の家督を譲る。


ガーディス・リムル・オンハルト(41)

父ローディスの死を受けてリムルベート国王に即位した。即位早々にインバフィルとの対立を抱え、解決のために戦争に踏み切る。


レイモンド・エトール・コルサス(21)

コルサス王国の正統な後継者。だが、自身は「民による統治」を志している。性情は熱血であるが、理性と節度を兼ね備えている。特に初陣ともいえるトトマ襲撃事件においてユーリーから言われた言葉を深く心に刻んでいる。戦の無い世の中を実現するため目の前の戦いを避けて通れない、その事に矛盾と自己嫌悪を抱えるが、普段はそれを面に表わすことは無い。但し婚約者リシアの前ではぎこちなくも年相応の苦悩を表わすことがあるようだ。


スカース・アント(25)

西方辺境の豪商アント商会で陸商部門頭取を務める青年。アント商会主ジャスカーの一人息子。その風貌は父に似て魁偉であるが、性格は穏やか。絵に描いたような「三代目」である。目先の損得よりも将来に渡る持続的な利益に注目する考えの持ち主で、ユーリーやヨシンに肩入れしつつ、レイモンド王子を支援している。如才ない男だが、恋愛は苦手のようだ。


ハリス・ザリア(27)

元「白銀党」ダレスの兄でザリア子爵。インバフィル戦争の功績により大幅な増加が認められ、さらに第二騎士団長の要職に就くことが内定した。その内心は父親と不和であった弟ダレス・ザリアの行く末を案じている。ダレスの近況をユーリーから聞き、弟に宛てた手紙をユーリーに託した。


*以外、様々な人物が登場しますが、煩雑につき割愛します。

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