Episode_19 設定資料
Episode_19 インヴァル半島の戦い (完)
Episode 設定資料_登場アイテム(ユニーク・アイテム)
*本編に登場、ないしは語られた武器防具道具類について記載します。
*本編にて明かされていない設定や、今後明らかになる部分は伏せて記載します。
*Episode4 の設定資料を引き継ぎ、更に新しく登場したアイテム類を網羅します。
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【魔術具】について
魔術具とは、古代ローディルス帝国に於いて製作された工芸品の一種で、何等かの手法により魔術的な効果を付与された道具類を指す。効果の内容は千差万別で、主に道具の用途に沿った効果が付与された物が多いが、時として道具の形状・用途とは全く関係の無い効果を付与された物も見られる。
ローディルス帝国の古代魔術師が造り出した系統と、ドワーフ魔法鍛冶職人が造り出した系統があるが、区別は難しい。また、魔術具を造り出す手法がどのようにして発見されたかも謎である。ごく少数の魔術具は製作年代がローディルス帝国期よりも古い物が見られる。このため、魔術具製造の技術は先史中古時代の技術が伝播したもの、とする説もある。
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名称:転生の杖
形状・属性:杖・魔術具
所有者:ラスドールス・エンザス、後にアンナ・ユードース
効果:憑依(一度のみ)・魔力補助
特徴:
古代の死霊術師ラスドールスが、転生の秘術と共に自らの魂を閉じ込めた杖。他に、所持者の魔力を補助する効果もある模様。
紅玉石と呼ばれる特殊な魔石を頂いた大きな金属製の杖で、魔石と杖の連結部は精巧な金細工の鉤爪が意匠されている。
名称:アマサギの弓
形状・属性:短弓・魔術具
所有者:フリタ
効果:
特徴:
薄亜麻色の優雅な曲線を備えた美しい弓。その姿が水辺に立ったアマサギのようであることから、前の所持者によって名付けられた。フリタの手に渡った経緯は不明。
名称:光導の杖
形状・属性:杖・魔術具
所有者:メオン・ストラス
効果:光蓋・光矢・光爆波
特徴:極属性光の魔術が封じられた杖。魔力を籠めるだけで発動する。「制御の塔」と呼ばれるローディルス帝国期の塔の内「北西の正塔」に召喚され、そこで魔術を学んだ者に与えられる。そのため、杖は幾振りか存在すると思われる。
名称:複合戦闘弓
形状・属性:長弓・一般品
所有者:ルーカ
効果:連射性と威力を両立した扱いやすい長弓
特徴:
小柄なルーカに合わせた特注品。彼の要望により、引く力は押えられ、連射性が向上している。
名称:
形状・属性:大剣・魔術具
所有者:ローデウス→ガーディス
効果:相手に与えたダメージ分、持ち主の体力を回復する。
特徴:
山の王国初期に作られた魔剣。山の王国を居住地とすることを認められたドワーフ達から、リムルベート王家へ送られた友情の証し。以後はリムルベート王家の象徴となる。クーデター事件の際は、第二王子ルーカルトが強奪した。
名称:扇動者の小杖
形状・属性:小杖・魔術具
所有者:黒の導師ドレンド
効果:対象者に洗脳・扇動の効果を与える
特徴:
全体が黒みかかった小杖。「
名称:ラールス家の剣
形状・属性:大剣・一般品
所有者:ガルス・ラールス→デイル・ラールス
効果:一般的な大剣よりも切れ味に優れる。
特徴:
山の王国製、業物の銘剣。ガルスの父親の所持品であり形見の品でもある。最初はデイルに貸し与える格好であったが、その後彼がハンザ・ラールスと結婚したことで正式な所有者となる。
名称:折れ丸
形状・属性:長剣・一般品
所有者:ヨシン
効果:切れ味よりも堅牢性を追求した改造品
特徴:
元はデイルが所有していた普及品の長剣。戦いで折れたが、それをヨシンが貰い受けウェスタ城下の鍛冶屋で修理したもの。修理は殆ど造り直しに近いものだった。無銘ながら質の高い長剣となった。その後、山の王国で改良が加えられている。二度と折れないように、という願いを込めた名前となっている。
名称:制御の魔石
形状・属性:魔石・魔術具
所有者:メオン・ストラス→ユーリー
効果:使用者の魔力枯渇を防ぐ安全装置
特徴:
翡翠の外見に蜘蛛の巣状の幾何学模様が走っている。通常の「制御の魔石」は術者の魔力枯渇を防ぐのみだが、この魔術具の魔石は術者が頻繁に使う魔術を記憶し、発動を補助する特性を持つ。また、この魔術具にはメオンによって「魔術的痕跡」が付与されている。
名称:ペンダント
形状・属性:首飾り・魔術具
所有者:ユーリー及びリシア
効果:不明
特徴:
ミスリルの地金の外周をロソディリルで覆った半月状の首飾り。ユーリーは碧い輝石を嵌められたものを持ち、リシアは紅の輝石を嵌められたものを持っている。効果や由来は謎に包まれている。
名称:粗忽者の為の実践魔術書
形状・属性:書物・魔術具
所有者:メオン→ユーリー
効果:圧縮の効果を付与された書物
特徴:
メオンの著作物。二年の歳月を掛けて書き上げられた。本書には圧縮の効果が付与されている。そのため、見た目は薄い冊子であるが、頁数は膨大である。因みに「粗忽者」とはメオンから見たユーリーを指すらしい。
名称:
形状・属性:片刃剣・魔術具
所有者:ポンペイオ・ドガルダコ
効果:「鋭利」及び「軽量」
特徴:
ミスリル製の魔術具の剣。刀身は薄く反った片刃の形状を持つ片手剣。山の王国ポンペイオ王子が王族の成人通過儀礼「深淵の金床の儀式」で鍛えた魔剣。鋭利と軽量の効果により、強力な魔剣に仕上がっている。
名称:蒼牙
形状・属性:片刃剣・魔術具
所有者:ザッペーノ→ユーリー
効果:「増加」
特徴:
材質不明の青っぽい光沢の少ない金属で作られた刀身を持つ。形状は極薄い反りを持ち、切っ先から刀身の三分の一は両刃造りとなっている。同じ片刃剣である「疾風」と比較すると、刀身は肉厚で堅牢な造りを持っている。元は山の王国大使館の所蔵品であったが、大使ザッペーノからユーリーに譲渡されることとなった。長く効果は不明であったが、トルン砦を巡る潜入作戦の際に魔術具として効果を発揮した。その効果は魔力(及び感情、又は生命力)を増幅させ魔術の効果を押し上げると共に、魔術陣の展開を助けるもの。そのため、ローディルス帝国初期に造られた魔術師用の剣ではないか、と推測される。しかし、詳細は不明。
名称:古代樹の弓
形状・属性:短弓又は長弓:精霊具*
所有者:一角獣の守護者、及びユーリー
効果:ドルドの森のエルフによる作品で、一般的に高い命中精度を示す
特徴:
古代樹で造られており、弱い極属性光の力を帯びている。通常は普通の弓と変わらないが、不死者に対して大きな威力を発揮する。ドルドの森を守る守護者の標準装備であるが、森の女王レオノールからユーリーへ贈られた。
*「精霊具」とは、魔術具に対する言葉であるが定義は曖昧である。魔術具ではないが、有用な効果を有している物を指してこの呼び方を用いる。
名称:ミスリル製の仕掛け盾
形状・属性:小盾・一般品
所有者:ドガルダコ四世→ユーリー
効果:金属製の盾としては規格外の軽量性を誇る
特徴:
ドガルダコ四世の若かりし頃の野心作。但し複雑な構造と希少金属であるミスリルでなければ成り立たない重量・強度のため、敢無くお蔵入りとなっていた。その後、彼の息子ポンペイオを助けた礼としてユーリーに贈られた。
名称:黒魔の封玉
形状・属性:魔石・魔術具
所有者:黒の導師ドレンド
効果:中位魔神を封印した魔石・魔神を召喚できる(一回限り)
特徴:
ローディルス帝国中期から末期に掛けて頻繁に行われた魔神召喚による産物。召喚した魔神を異次元に送り返すのではなく、亜次元に閉じ込める手法から末期に造られた物と思われる。封じられていた魔神は「中位」の強力な存在。ローディルス帝国期の魔術師に極属性闇の魔術に対する深い理解を与えたと思われる。又、同種の魔術具は現在にも伝わっており、主に戦場等に於いて悲惨な殺戮を繰り広げることがある。
名称:竜の牙
形状・属性:牙・魔術具
所有者:普及品(但し極めて高額)
効果:竜牙兵を生み出す
特徴:
成長した竜の牙。成竜を打ち倒すことで採取できる。産み出される「竜牙兵」は強力なゴーレムである。また、素体となる竜の属性を帯びることがあり、特に火竜から採取された牙による「竜牙兵」は強力と言われている。流通価格は平均で金貨百五十枚だが、
名称:首咬み
形状・属性:斧槍・一般品
所有者:ヨシン
効果:歩兵用の斧槍を馬上用に改良したもの
特徴:
錐状の穂先と斧の刃、そして鶴嘴状のピックを備える打撃武器。元は山の王国ドワーフ戦士団の制式装備であったが、ヨシンがこれを気に入り買い求めたもの。その際、馬上での取り回しが容易になるよう、長さを詰め、石突の重量を調整されている。穂先と斧の刃は山の王国製の名に恥じない品質を誇っている。名前は敵の首筋に食い込んだ姿が、まるで首に噛み付いているように見えたことに由来する。
名称:
形状・属性:大剣・魔術具
所有者:ドリム・イグル
効果:強力な「軽量」
特徴:
総ミスリル造りの巨大な大剣。しかし、強力な「軽量」の効果によって装備者に重量を感じさせない。そのため、本来強力だが取り回しの悪い大剣であるにもかかわらず、まるで木の棒のように振り回すことが出来る。魔剣の名は、文字通り鳥の羽根のように軽い事から名付けられた。
名称:暗殺者の小剣
形状・属性:小剣・魔術具
所有者:暗殺者→アーヴィル・ウッド
効果:「妨害」
特徴:
ディンス攻略中のレイモンドを襲った暗殺者の武器。正式名称は「妨害者」。ベートに本拠があるとされる暗殺者集団「ザクア」の所持品であったが、長く逸失していた。そのため、レイモンドを襲った暗殺者はザクアと無関係と思われる。斬り付けた相手に生じる「妨害」の効果は正の付与術や神蹟術の効果を妨害する強力なもの。そのため、魔術具ではなく悪神ノロス・アッティスの祭具ではないか、という論もあるが詳細は不明。その強力な効果のため、毒と共に用いられる事が多いという。
名称:
形状・属性:短槍・一般品
所有者:リリア
効果:二段階伸縮するミスリル製の管の先端に剣を取り付けた武器
特徴:
ドガルダコ四世の若かりし頃の作品。
因みに、この試作品を元に造られた伸縮槍は携帯性の良い長柄武器を目指していたが、護身用としては剣の方が便利性が高く、本格的に武器として運用するなら長槍が数段威力に勝るため、商品としては失敗作だった模様。
名称:竜骨杖
形状・属性:小杖・魔術具
所有者:バロル
効果:精霊封止
特徴:
竜の頭骨、眉間の骨から削り出された小杖型の魔術具。周囲の精霊の働きを阻害し弱めることが出来る。「暁旅団」はこの魔術具を用いて敵陣背後や砦内への潜入時に敵の精霊術師から悟られることを防いでいた。また、戦場における敵勢力間の
名称:付与者
形状・属性:小剣・魔術具
所有者:ブルガルト
効果:
対象者に強力な「弱体化」、自身に「鋭利」そして、刀身を重ねた武器に同じ特性を短時間付与する。
特徴:
負の付与術である「弱体化」の強力な効果が付与されている。また「鋭利」の効果も素晴らしい威力を誇る。しかし、この魔術具の小剣の最も優れた点は、刀身を重ねた剣、槍、斧といった刀身を持つ武器に、短時間同じ効果を付与することが出来る点だ。一介の傭兵から精強な傭兵団の首領となったブルガルトを陰で支えた魔術具といえる。非常に強力な魔術具であるが、同様の効果を持つ魔術具は北の小国リーザリオンの王家が所蔵していた。そして、その魔術具は同国が滅亡するよりも前に紛失していた。一説によると同国の最後の王マーティスが王子時代に国を出奔した際に持ち出したと噂されている。
名称:
形状・属性:片手剣・一般品
所有者:レイモンド・エトール・コルサス
効果:総ミスリル造りの美しい宝剣。ミスリルの物性により、軽量と強靭な堅牢性、更に鋭い切れ味を両立している。
特徴:
コルサス王国前王ジュリアンドが、愛妃アイナスの懐妊を知った時に造らせた宝剣。受注製造はモリアヌス鉱床のドワーフによるもの。全体は剣身から柄頭まで総ミスリル造りの珍しい剣である。全長は八十センチとやや短いが、文字通りどのような局面でも護身の役に足りる剣である。レイモンド王子の正統性を示す剣だが、その存在は王弟派に知られていない。
名称:錦の御旗
形状・属性:軍旗・魔術具?
所有者:レイモンド・エトール・コルサス
効果:
コルサス王家の直径男子が持つ時、半径五百メートルの人々で旗の所持者に忠誠を誓う人々に強力な「加護」の効果を付与する。また、敵対者には強烈な「畏怖」の効果をもたらす。
特徴:
由来不明の旗。ただし、コルサス王国建国王カウモンドがコルタリン山系に巣食う竜を退治した際、竜の血と自らの血を同じ旗で拭い、それがこの「錦の御旗」になったと伝わる。コルサス王国の正統な後継者であることを示す重要な物品であるが、前王ジュリアンド急死後の混乱で逸失したと思われていた。その意匠は古典的な旭日章で、コルサス王国を象徴するもの。現在はレイモンド王子が所持している。その強力な「加護」の効果により度々若い王子の危機を救う。
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