応援コメント

Episode_03.23 胎動Prologue to Episode_4」への応援コメント

  • まさかのポームが密偵!
    ところでちょっとした疑問です。魔法って術者が遠くに離れても機能を失わない?
    灯火の術が遠方でも生きるなら、それだけでいくつか戦術が思い付く。

    作者からの返信

     投射・放射・付与・力場の各魔術は、術者の目から見えている範囲、更に自分の居場所から発動点までの空間を確実に認識できる範囲が対象です。だから「遠く彼方に見えるお山の頂上」には魔術を発動することはできません。

     一方、召喚系の魔術である「相移転」は移転先「のみ」の位相をイメージ出来ればOKです。ですので一度行ったことのある場所には理論的にいつでも跳べます。しかし、確実に認識できないまま実行すると、壁や地面と合体するか空中に飛び出す羽目になります。また意図的に位相を動かすことで簡単に防御できるものです。

     いずれにせよ失敗すると即死ですから、この魔術を使用できる高位の優秀な魔術師達は、何度も移転した実績のある場所にしか使用しません。また効果範囲の限界は不明確ですが「凡そ500km以内は大丈夫」というのが一般的な認識です。

     因みに「相移転」の変わった使い方として、「何等かの目印を目標に跳ぶ」という方法もあります。

     また「転送」に近い使い方で、術者が移動するのではなく、何等かの対象を「目印目掛けて送り込む」という方法もあります。

    *相移転について、設定上の制約が多いのは、野放しにすると、便利すぎて戦記物が成り立たないからです(汗)
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     ここまでが前置きですが、ご質問の「魔術の効果は術者が去っても残るのか?」については、

    「残ります」

     灯火を森の中にポンポンと出して、その後術者は別の場所に移動。敵が灯りにおびき寄せられた隙に……ということは可能です。

     また、今後出て来ますが魔術を籠められた「魔水晶」等一部のマジックアイテムと併用することで大規模な罠を仕掛けることも可能です。

     ただし問題点は、付与術の系統に分類される「灯火」を森の草木等に使用する場合は、付与術の小分類「変性」となるので、魔術陣の展開が通常と異なります。その点を理解して実行可能な術者に限られる方法です。

    以上、設定厨の金時草でした。