第5話 「数」を美しく表現する
糸かけ曼荼羅というものをご存じでしょうか?
板に円状に釘を打って、その釘に糸をかけて模様を描く、手芸というか、工作というか、芸術というか……
単純な作業だけれど、美しい模様が出来ます。
https://twitter.com/mkr_u/status/919918705651286016
プロの人ほど上手くないけど、写真見てから読んでほしい。
基本的な作り方
板に丸く、等間隔に釘を打ちます 基本は64本
釘の円周の外側にぐるりとマステを貼って、釘のそばに0~63まで順に数字を書きます
63の次は、0の上に小さく64と書きます。同様に85くらいまで数字を書きます。
(数字は全部書くのが面倒なら、半分以降は35、40、45……みたいに飛ばしてもオッケー)
板の裏にマステで糸を固定してから、まず0の釘に糸を2回巻きます。
その後は、同じ数ずつ間をあけて、糸を釘に巻き付けていくのです。
最初の0の釘に糸が戻ってきたら最初の糸と結んで、1回分出来上がり。
この、「同じ数ずつ間をあける」というのが重要。
この時、釘の数と間をあける数が「互いに素」であれば、糸はすべての釘に巻き付けられます。
釘の数が64本、つまり2の6乗。ということは、飛ばす釘の数は奇数であれば、必ず「互いに素」になるのです。
写真の四角い方は私が間違って68本の釘を打っちゃったので、2の2乗×17。
17ずつあけて糸を巻くと、釘4本、たった一周糸を巻いただけで終わってしまいます。
互いに素って、分かります?中学か高校の数学の時間に、さらっと聞き流したところかな。
「世の中の多くのものは数学で説明ができる」と数学の先生は言うけれど、それを実感できることは少ないじゃないですか。
テストの点数にはならないけれど、美しい数学について、思いを馳せてみるのもまた一興というものでしょう。
ちなみに今日の手抜きポイントはですね……
土台に某100均の300円のコルクボードを使っています。
木に釘を打ち込むのが相当大変で辛い(指を金槌で打つ)作業なんですが、コルクボードだと手でサクサク差し込めますので、気軽にチャレンジできますよ!
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