告白

「あのな・・・・なんか・・・おっちゃんの事やねんけど」


そう言っただけで、分かった。

ユキにまで手を出そうとしていた、あのクソジジィめ!


「お風呂入ってる時にな覗かれてると思うねん」


どうやらまだ最悪の事態には陥っていないものの、このままでは危険だ。

私は全てをユキに打ち明け、ユキの部屋に簡単な鍵をつけよう提案した。


鍵といってもたいそうな物ではなく、部屋の中から引っかけたら、開かなくなるというやつで、ユキの部屋さえ閉めておけば私の部屋にも入って来ることは不可能なので丁度いい。


あとは、クソジジィと絶対に2人きりにならないようお互いに言い聞かせ、翌日早速鍵を付けた。


ところが、母に鍵を付けた事で怒られてしまった。

知らん顔していたが、しつこく理由を聞いてくるので丁度いい機会だと思い、真実を打ち明けることにした。


母にとっては辛い聞きたくもない娘からの告白だろう。

当然知っていたはずだが、実際聞かされたらどんな気持ちになるか・・・

言いたくはなかったが、私達の為には真実を告白するべきだと、そう思った。

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