銀世界に舞う

@minato_hotaru

第1話

滑り台の上で遊んでいた頃

高い場所にこそ冒険はあった

地面に落ちる前の雪を食べて

イチゴ味の飴を舐める瞬間


季節外れのかき氷を知った

僕のポケットはいつも膨らんで

友達を呼ぶとすぐに来るから

定員オーバーの笛を吹いた


外は寒いけど心は熱く

名前のない遊びを発明して

走り回るのが僕等の仕事


灰色の空だけが覚えている

おやつの時間に帰らなくなって

少しずつ子供を卒業する

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

銀世界に舞う @minato_hotaru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る