フォトグラフ


 弟が、最近よく俺たちの家にやって来る。

 カミングアウトしてから、今まで、一度も恋人を紹介したことがなかった。けれど、ひょんなことから顔を合わせてからというもの、お前と弟はやけに仲がいい。俺の知らないところで連絡を取って、俺以上にお互いの予定を把握していたりする。

 今日も、突然訪ねてきたと思ったら、その訪問をお前はちゃんと知っていて、よ、っと右手を上げた弟の真似をして、お前も同じように、よ、と声をかけた。

「兄ちゃん、お土産」

 と、渡されたレジ袋には、なぜか生肉。

「今日は肉祭りだー」

 お前と二人、うきうきしながら、俺を玄関に放置してリビングに向かった。

 ……やれやれ。

 ずしりと重いそのレジ袋を抱えて、俺は玄関の鍵を閉めた。

 床に敷かれたラグの上に胡坐をかいた弟と、ソファにちょこんと座ったお前が、スマホ片手に何か話していた。俺はキッチンで大量の肉を冷蔵庫にしまいながら、なんとはなしにその会話を聞いていた。

「うわ、これ、いい。すごいかっこいい」

「だろー。アルバムひっくり返して、選りすぐりを持ってきた」

「うわわわわ、坊主! 坊主かわいい!」

「中学の頃だね。──この頃、もう170センチ以上あったんだよね」

「ああ、こっちは学ラン~」

「詰襟、かっこいいよね」

 …………。

 嫌な予感がして、俺はキッチンを出た。正面の弟が差し出したスマホを、上体を倒して覗き込んでいるお前の横から、俺も同じように覗き込んでみた。

 やっぱり。

 そこには、俺の写真が並んでいる。子供の頃から、大学を卒業するまでの間のものばかりなのは、それきり俺が家に帰っていないからだ。

「兄ちゃんさー、写真だと、ちょっと表情柔らかくなるよね」

「考えたこともない」

「あああ、笑ってる! すごい、すごいかわいい!」

 確かに、そこには小学生の高学年くらいの俺が、無邪気に笑顔を見せている。

「全部、送って。PCにも、クラウドにも保存して、CD-Rにも焼く! スマホのフォルダはロックしておくし、プリントアウトして、飾る!」

「……やめろ」

 俺はまさに送信しようとした弟の手をつかんだ。が、タッチの差で、お前のスマホが着信音を鳴らした。データが送信完了してしまい、俺はがくんと肩を落とす。──お前なら、全部本当にやりかねない。

「とりあえず、おすすめ10枚ね。残りはこっち」

 と、ラベルのないCD-Rを差し出す。お前は嬉しそうにそれを受け取り、スマホを操る。

「待ち受けはどれにしようかなあ」

「だから、やめろ」

「ああ、これ、これかっこいい!」

 お前が俺に向けたその写真は、高校時代の俺が、ユニフォームの上だけ脱いで、汗を拭っている姿が写っていた。こんな写真に見覚えはない。一体、いつ、こんな写真が撮られたのだろう、と弟を見たら、目をそらした。あやしい、と思って問い詰めたら、隠し撮りだと白状した。

 ただし、弟が撮ったものではなくて、その友人のカメラ小僧の作品。

「見学に来てた女の子に、売れたんだよね、実は。──俺たちのアイス代になりました」

 素直に白状したので、怒るのはやめておいた。が、今度はお前が少し機嫌を損ねている。

「……ええと、俺のせいじゃないぞ?」

「分かってるけど」

「兄ちゃんは、なんつーか、女子に全くぎらぎらしてない、ストイックな感じがして、人気あったからなー。女にぎらぎらしてないんじゃなくて、単に興味なかっただけなんだね。──ちなみに、ちょっと脱いでるところがポイント」

「──うん、高校生の腹筋にしては、完成されている」

 お前が力強くうなずく。

「写真に罪はないから」

「そうだね。大事に保存する」

「だから、するなって」

 俺はお前のスマホを持ち上げ、写真を消去した。

「甘いよ。もう、PCにデータ送ってる」

「…………」

 素早い。

「俺のスマホから、またすぐに送れるしね」

 うん、それは加味していなかった。

「ところで、兄ちゃん」

 たった今消した写真を本当に送信しながら、弟が言った。

「何だ」

 俺はソファに身体を倒して、顔をしかめる。。

「チキンサラダにローストポーク」

「……は?」

「俺も、食いたい。この人、落とした料理なんでしょ?」

 と、弟が俺の隣のお前を指さす。

「お前、また余計な事──」

 俺が咎めようとするのを遮るように、お前が声をあげた。

「ついでに、角煮! ビーフシチュー! それからチキン南蛮!」

「生姜焼きとレバニラ! 油淋鶏!」

 弟まで、加わった。俺は頭を抱えたくなる。

「ポトフ!」

「肉じゃが!」

「甘辛だれの手羽先!」

「うわ、何それ、うまそう」

「茄子とレンコンのひき肉はさみ揚げ!」

「ええと、ええっと……ハ、ハンバーグ!」

「張り合うな」

 俺は弟の頭をこつんと叩いた。

「それで、あんなに肉買ってきたのか?」

「うん。豚肉はブロックと、スライス。鶏肉はモモ肉2キロ。牛肉は塊と、切り落とし。ひき肉は各種300グラムずつ。ついでに砂肝と鶏レバー」

「……感化されすぎだ」

 背もたれに身体を倒して溜め息をつくと、お前が俺の顔を覗きこむ。

「作って。お願い」

「お前、ずるいな」

 きょとんとしているお前の頭を撫で──今はそれで我慢しておくことにした──うーん、と考える。

「角煮とシチュー、ポトフ、却下。今日中にはできない。手羽先も、ないから無理」

「えー、ゆで卵入った角煮、すごく好きなのにー」

「う、それめちゃくちゃうまそう」

「無理だ。ゆでるだけでも一日仕事だ。一晩おいて、冷えた脂を除いて──完成まで2日はかかる」

 お前は口をとがらせてぶーぶー文句を言う。弟が残念、と肩を落としている。

「じゃあ、何作ってくれるのさ」

 なぜイラついたような上から目線なのかよく分からないが、俺はそうだな、とつぶやいて考える。

 とりあえず、食べたいというのなら、チキンサラダとローストポークは決定だろう。残っている肉の種類を思い出し、家にある材料でできるものを考えてみる。

「油淋鶏と挟み揚げ、肉じゃが、採用」

「やった」

 二人がハイタッチしている。

「──野菜が足りねえ」

 思わずつぶやいたが、二人は浮かれて、聞こえていないようだった。

 俺はソファから立ち上がり、キッチンへ向かった。夕飯までにはまだ時間があるが、下拵えの時間も考えて、早めに準備することにした。

「手伝おうか?」

 お前と一緒にカウンターの向こう側に座った弟が訊ねる。俺は玉ねぎとにんじんとジャガイモをボウルに入れて、ピーラーとともに押しやった。弟がおとなしく皮をむき始める。

 お前がそれを見て、自分も何か手伝いたかったのか、炊飯器のふたを開け、米を研いだ。何合の米を量ったのかは、怖くて確認できなかった。研いだ米に水加減して、炊飯器にセット。

 塊の豚肉にスパイスや下味をすり込み、ハーブを突き刺す。オーブンの天板にジャガイモやニンジン、玉ねぎ、セロリを敷いて豚肉を乗せ、セット。じっくり焼く。

 牛、豚、鶏のひき肉を適当に合わせて、みじん切りにした玉ねぎ、にんじん、ついでにピーマンを加えて塩コショウし、よく練り合わせる。つなぎの小麦粉を入れてさらに練って、半分に切って切り込みを入れたナスと、スライスしたレンコン2枚の間にタネを詰め、粉をはたいておく。余ったピーマンの中にもタネを詰め、粉をまぶす。170度の油で色よく揚げて、油を切っておく。

 弟が、皮をむいた野菜を差し出してきた。玉ねぎはくし形切り、にんじん、じゃがいもは適当な大きさに切る。鍋に、洗った白滝を切って加え、水分を飛ばすようにして乾煎りし、油を足して炒める。野菜を加えて油が回るまで炒めたら、酒と水を注ぎ、煮立ってきたら牛切り落としを固まらないように1枚ずつ入れて煮る。アクが浮いて来たら掬い取り、砂糖と塩、しょうゆで調味し、味がしみ込むまで蓋をして煮、肉じゃがを作る。

「うちの肉じゃって、牛肉だったっけ?」

 汚れた調理器具をこまめに洗う弟が、鍋を覗き込むようにして訊ねてきた。

「牛、だったと思う。でも、どっちも作ってたような気がするな」

「ああ、母さん、アバウトだから」

 弟が苦笑する。お前がへえ、とつぶやいいて、

「あんたが作るのも、どっちって決まってないのは、そのせいだったんだね」

「そうだな。気分によって、だな」

「俺のうちは牛肉だったけど──今は俺、豚肉のも好き」

「俺も」

 お前と弟は、やたらと気が合う。

 ベビーリーフはないが、昨日のサラダの余りのサニーレタスとグリーンカール、チコリが残っていた。洗ったそれを適当な大きさにちぎって、スライスした玉ねぎ、セロリとともに合わせておく。ドレッシングは、マスタード入りのもの。小さなボウルにマヨネーズ、粒マスタード、酢、塩コショウを入れてお前に渡す。お前が小さな泡だて器でしっかり混ぜてドレッシングが完成。サラダは仕上げまで冷蔵庫に入れておく。

 さて、次は。

「兄ちゃん、俺、レバー食いたい」

「ん──じゃあ、クリームソースにするか」

 いつもは佃煮か、しょうゆやオイスターソース風味のつけダレに漬け込んで常備菜にしたり、レバーペーストにしてしまう。たまには目先を変えるのもいいだろう。

 玉ねぎのスライスを炒め、血抜きした鶏レバーを加え、さっと炒める。白ワインを振って臭みを消し、塩コショウし、生クリームを加えて、とろみがつくまで軽く煮詰める。火を通しすぎると硬くなってしまうので気を付ける。黒コショウを挽いて完成。

「おお、うまそう」

「鍋、見とけ」

「うん。──じゃがいも、角が取れてるよ」

「いいんだ。少し崩れたのが好きだから」

「確かに、煮崩れたの、おいしいよね」

「俺も好き。溶けたのをご飯にかけて食べたい!」

 お前がカウンターの向こうから手を上げる。

 鶏モモ肉は、厚みに切り込みを入れ、皮に包丁を突き刺し、塩コショウする。小麦粉をはたいて、少し多めの油で揚げ焼きにする。カリカリに焼けたら、さくりと包丁を入れて切り分け、水菜を敷いた皿に乗せ、みじん切りにしたネギを散らし、しょうゆと酢、砂糖少々を混ぜたタレを回しかける。熱々も上手いが、少し冷めて味がしみこんだところもうまい、油淋鶏の出来上がり。

 同じように、塩コショウして、カリカリに焼いた鶏肉を切り、冷蔵庫から取り出したサラダの上にのせる。ドレッシングは食べる直前に。チキンサラダの完成。

 炊飯器と、オーブンの電子音が鳴った。お前が炊飯器のふたを開けてヘラでかき混ぜ、俺はオーブンを開いた。肉に竹串を刺したら、透明な肉汁があふれてきて、これも、完成。ローストポーク。

 フライパンに酒、水、醤油、砂糖、ショウガ、お酢少々を加えて煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつける。さっき揚げておいた挟み揚げの上からかけて、万能ねぎのみじん切りを散らす。

 みそ汁は、シンプルにネギと乾燥ワカメとお麩。

 料理が出来上がる頃には、お前と弟がテーブルに食器を並べて準備していた。

 山盛りよそったごはん茶碗を自分の前に置いたお前が、にこーっと笑う。弟が缶ビールを俺に差し出して、お疲れ、と言った。

「いただきまーす」

 今日は、弟もお前と一緒に箸を取って声を上げた。つまり、晩酌は俺一人。二人が取り皿に料理を我先にと取り分けるのを見て、俺はそれを飲んだ。冷えたビールが、心地よく喉を落ちていく。

 しかし、作りも作ったり、肉料理ばかりが並んでいる。テーブルはいっぱいで、料理の渋滞が起きている。

 肉祭り、というには肉々しさに欠けるが、一般家庭ではまずあり得ないラインナップだ。しかし、お前と弟は二人で次々に食べていく。

「うっま。ローストポーク、すげーうまい。ほのかに甘いのは何?」

「はちみつ」

「ああ、なるほど。ハーブもいい感じだし、これは落ちるわ」

「落ちるよねえ」

「サラダも、サラダなのに肉食ってる感ハンパないし」

「落ちるんだよ」

「レバーとクリームって、合うんだなー。ミスマッチだと思ってたのに」

「こんなの食べさせられたら、絶対落ちる」

「うん、落ちる落ちる」

 相変わらず、この二人は高速で食べながら会話する、という上級技を繰り出している。それなのに、ちっとも行儀悪く見えないのはなぜなんだ? 俺には分からない特別なスキルがあるのか?

 俺も料理に手を伸ばし、食べる。肉料理ばかりが並ぶ食卓は、うちにとってはさして珍しいものではない、が──

「野菜も、ちゃんと食えよ」

 言わずとも、ところどころに忍ばせた野菜たちも、よく見ればきちんと平らげている。2人ともいい子だなあ、と俺は思った。

「1か月に一度はやりたいね、肉祭り」

「賛成」

「次は絶対角煮!」

「茹で卵入り!」

 おー、と、二人が声を合わせている。──マジで仲いいな、お前ら。

 作った料理を、きれいに完食。腹をさすりながらソファに倒れ込むお前と弟が、満足そうに笑顔を浮かべている。

「いやー、落ちる落ちる。これは落ちる」

「落ちた落ちた。未だに落ち続けてる」

「俺も落ちそう」

「──やらないよ?」

「いや、俺の兄ちゃんだし」

「俺の彼氏だし」

「むむむ」

「むむむ」

 ──いや、本当に、俺のこと好きだな、お前ら。

 俺は苦笑して、汚れた食器をキッチンに運んだ。食べすぎの二人は、少し放っておいて、一人で後片付けをしようとしたら、ソファから同時に声がした。

「俺、やる」

 スポンジ片手に、俺は再び苦笑する。ずるずるとソファから下りて、二人がキッチンに入ってきて、俺を追い出した。仕方なく俺は入れ替わるようにソファに座った。

 二人は、また何か俺の話をしながら仲良く後片付けをしている。

 俺は、ソファの隙間に挟まっていたお前のスマホに気付いた。踏みつぶさなくてよかった、と思いながらそれを持ち上げたら、写真のフォルダーが開いたままだった。

 一体、どんな写真を受け取ったんだろう、と何気なく確認してみる。生まれたばかりの俺や、幼稚園児の俺、小学生の俺、中学生の俺、高校生、大学生──おすすめの10枚は、確かに、よく撮れているものばかりだった。これをきちんとデータにしてきた弟も、よくやるな、と思う。一体、CD-Rの方には、どれだけの写真が詰まっていると言うのか。

 10年以上前の俺の姿が、突然途切れ、次に現れた写真に、俺はどきりとした。

 それは、今現在の俺の写真だった。撮るよ、とか、撮ろう、と言われて写ったものは、俺もきちんと把握している。PCの共有フォルダにもきちんと保管されているからだ。

 しかし──

 そこにあったのは、どう見ても隠し撮り。新聞や、本を読んでいる俺とか、料理をしている俺、テレビを見ている俺、どこかを歩いている俺。そして、眠っている俺。

 一体いつ撮ったのかも分からないような写真が、ずらりと並んでいた。

「──お前は、ストーカーか!」

 思わず叫んだら、お前がカウンターの向こうで、ああ! と声を上げた。

「み、見た? 見た?」

「見たわ! 何だ、これ」

 スマホをお前に向けると、お前が頭を抱える。弟が、あー、と苦笑した。

「ばれたああ」

「いつ撮った? 何枚あるんだ?」

「……秘密です」

「は?」

「秘密。秘密ったら秘密。俺の、大事な隠し撮りコレクションなんだから! スマホのは、厳選50枚なんだから!」

「50──」

 俺は絶句する。しかも、今、厳選って言ったか? ということは──

「お前……PCのフォルダ、見せろ」

「嫌」

「パスワード教えろ」

「嫌」

「──俺の誕生日とかじゃないだろうな」

「…………」

 もしやビンゴか? その単純さに、呆れた。

「消しちゃ駄目、だよ?」

「……内容による」

「隠し撮りなんかしなくても、撮らせてって言えばいいんじゃないの? 恋人の頼みなら、兄ちゃんだって断らないでしょ」

「だって! 料理してるとことか、かっこいいし! 油断してるときとか、すごくかわいいし! 寝てるところなんて、無防備できゅんきゅんするし! かっこいいし!」

 さり気に、かっこいい、を2回差し込んできた。

「だから、消したら絶対駄目」

「兄ちゃん、諦めなって。第一、落としたのは兄ちゃんなんだから」

「そうだよ! 落とした責任は取ってよ!」

「今日もまた、あんなにおいしい肉料理で、落ちたしね」

「落ちた! さらに落ちた! あんたのせいで!」

「理不尽だな」

 びし、っと俺を指さすお前と、愉快そう笑っている弟に、俺は頭を抱え込み、深々と溜め息をついた。

 ──いや、落ちたのはお前の勝手だろ?

 もちろん、そんなことを言えるはずもなく。

 俺は、持っていたスマホをソファに落として、降参した。

 もう、好きなだけ撮ってくれ。お前が飽きるまで、何枚でも。

 スマホの画面には俺のアップ。

 一緒に眠ったベッドの中で、俺は少し笑い、穏やかな寝顔を見せていた。

 ──多分、お前が隣にいたから。

 スマホの中の俺は、それはそれは幸せそうに眠り続けていたのだった。


 了



 油淋鶏!

 これ大好き。

 ねぎは、たっぷりたっぷり。みじん切りと、白髪ねぎの両方、山になるくらい乗せるといい感じ。

 お酢を強めに効かせると、さっぱりしてていいですよ~。

 熱いうちに食べるのもいいけど、冷めてからもおいしいです。

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