猫はかわいいだけじゃない


 2月22日は、にゃんにゃんにゃん、という語呂合わせで、猫の日らしい。

 実家で、猫を飼っていた。

 人前ではつんと澄ました顔をして、いつもそっけない態度を取るくせに、二人きりになるとその柔らかな毛並みが触れるか触れないかくらいのところまで近付いてきて、片時も俺から離れなかった。

 俺の手のひらがその柔らかい毛を撫でる。緩やかな曲線でできた、骨格も美しいその身体を、ゆっくりと。気持ちよさそうにぴんと尻尾を立てて、伸びをする。俺の手にまとわりつくように身を摺り寄せ、もっと撫でろと甘えてくる。

 形のいい耳がふるふると揺れて、まるでくすぐったそうな顔をして。

 多分、家族の中では俺が一番、なつかれていた。

 誰かと一緒にいてそいつを撫でることができるのは眠っているときくらい。俺の横でこてんと倒れるように目を閉じて喉を鳴らすそいつを撫でていたら、弟がしみじみと言ったものだ。

 ──そいつ、兄ちゃんのこと、大好きだよね。

 弟がいるときは、そいつは俺にそっけない。けれど、弟が言うには、そのそっけない態度を取ったあと、決まって寂しそうに俺を見ているのだという。

 ──うーん、やっぱりツンデレ。

 そういって弟が笑って、そいつが目を覚ます。俺以外の人がいることに気付いて、慌てて俺にそっけない態度を取る。さっきまで、俺の手を散々ねだっていたくせに。

 実家の猫は、俺が家を出て2年目に死んだ。

 看取ってやることはできなかった。

 最後に、もう一度だけでも、撫でてやりたかった。そいつの大好きな、俺の手のひらで、優しく、ゆっくりと。


 会社で、若い女子社員が猫の形のチェコレートをくれた。ひとつずつプラスチックの袋に個包装された一口サイズのチョコレートは、全部で3つ。

「猫?」

 俺が問うと、彼女がにっこり笑った。

「お茶うけにどうぞ。今日は、猫の日なんです。かわいくて、買っちゃいました」

 ありがとう、と答えて、一緒に渡してくれたコーヒーを一口飲んた。

 カレンダーを見たら、2並びだった。

 にゃんにゃんにゃん。

 なるほど。

 俺は小さく笑って、そのチョコレートをひとつ開けて口に入れた。予想はしていたが、鼻の奥が痛くなるくらい甘いミルクチョコレートだった。舌の熱で溶けたそれを、再び口にしたコーヒーで流し込む。

 ──甘い。

 仕事が立て込んでいて、外に食事に出られなかった。今日はお前の働くカフェのランチメニューが、俺のお気に入りのシンガポールチキンライスだったのに。

 あのカフェの料理はなかなかうまい。お前の友人でもある厨房スタッフは腕がいい。聞くところによると、学生時代に色々な国を旅して歩き、2回も大学を留年したらしい。その旅行で食べ歩いた料理を全部書き留めて、最終的には大学卒業をすっ飛ばして調理師になった。

 あのカフェのメニューはなかなかの多国籍で、種類も豊富。定番のカレーとクラブハウスサンド以外の日替わりメニュー数種類を、実は楽しみしている。そして、今日のランチはあんたの好きなやつだったよ、とお前が教えてくれたのが今朝。今日はぜひとも行きたかった。

 パソコンの前で溜め息をついたら、オフィスの扉がばーん、と開いて、同僚が昼飯から帰ってきた。

「お疲れ、昼飯も食いに行けない、社畜よ」

 キャスター付きの椅子に座って、かららーっと、俺の元までやってきた。

「──悪かったな」

「いやいや。俺の仕事が早いだけだ、気にするな」

 などとのたまっているが、先週までは俺と立場が逆だった。ほんの数日前まで、この同僚は机にかじりついてコンビニのおにぎりを手にうなっていたくせに、ようやく忙しさを脱し、今度は俺の方がその状態。

「シンガポールチキンライス、うまかったぞ」

「そうだろうよ」

 ぎりぎりとコーヒーカップのふちを噛み締め、俺は返事してやる。お前のところへ行けなかった俺の昼飯は、同僚が引き出しにストックしてあったカップ焼きそばだった。お前のハニーと逢引きしてくるぜ、などと腹の立つことを言いながら出て行ったので、勝手に食ってやった。

「なあ、今日って猫の日だってさ」

 昼休みを充分に使い切るつもりか、同僚は自分のデスクに戻らず、パソコンとにらめっこする俺の隣で、さっきもらった猫の形のチョコレートをいじっていた。

「知ってる」

「お前、猫、好き?」

 忙しい俺に、なぜそんなくだらない質問をしてくるんだ、と半分イラつきながら、俺はチョコレートを奪った。油断していると、同僚に食われてしまいそうだったからだ。俺が食べるには甘すぎるが、お前はきっと、喜ぶだろう。だから、持ち帰るつもりだった。

「ああ。実家で飼ってた」

「かわいいな、猫って」

「そうだな」

 実家の猫は、真っ白な雌猫だった。

 ──とても、かわいかった。

「やっぱ、あれかな。尻尾と猫耳かな」

「肉球とかな」

「あー、それは確認できなかった」

「ああ?」

 イラついて顔をしかめてにらみつけてやったら、同僚がにっと笑った。

「お前のハニー、猫耳つけて、猫になってたぞ」

「は?」

「あのクールな顔にかわいい猫耳。不本意だ、って顔、隠せてなかった」

「ね、こ、耳……?」

「何か、イベントみたいね。これ、もらった。本当は女性と子供にだけ配ってたみたいだけど、特別にどうぞ、って最後ににこって笑ってくれたよ」

 同僚は、俺の手に、何か握らせた。そして、キャスターを滑らせ、自分のデスクに戻っていった。

 手を開いてみたら、クッキーだった。厨房スタッフが焼いたのだろうか。プラスチックの袋に入れられたそのクッキーは、猫の形に型抜かれ、ピンクのリボンがついていた。

「いやー、ツンデレ猫だったわ」

 離れたところから、そんな声が飛んできた。俺は思わず立ち上がり、同僚を振り返り、何か言おうと口を開いて──結局何も言い返せず、ぐわあ、と声を漏らして再び椅子に腰を落とし、頭を抱えた。

 ハロウィンのときに、オオカミの仮装をしていたことはあった。どう見ても猫耳にしか見えない犬耳──いや、オオカミの耳をつけて、尻尾をぶら下げて。

 しかし、カフェは制服である。

 いつもの、白いシャツに黒いギャルソンエプロン。さらりと揺れる茶色い髪、そして整いすぎるほどに整ったきれいな顔は、いつも不愛想。そんなお前が、猫耳だと?

 仕事なんで投げ出して、今すぐ駆けていきたい、と思った。

 けれど、所詮社畜の俺は、さっきよりも強くカップのふちを噛んで、パソコンの前から離れることはできなかったのである。


 猫の日だから、というわけではないが、猫まんまというのもひとつの手かもしれないと思った。

 お前は食べることが好きだから、とにかく炊くご飯の量も半端ではない。おかずとともに食していくのが一番だと言うが、白飯の誘惑が、などと言い訳しながら、夜中に時々ご飯を温めてふりかけだの卵だのをかけて食べ始めたりする。

 白いご飯をさあ、永久に食べ続けていたいと思うんだよね!

 おかずも食べるからお腹いっぱいになっちゃうけど、たまにはご飯でくちくなりたい、と。

 まあ、つまり、あれだ。腹にたまるようなボリュームのあるおかずではなく、味の濃い付け合わせみたいなちびちびしたおかずをちょっと乗せて、大量に白飯を掻っ込みたい、ということだ。

 作る側としては物足りないが、その気持ちはよくわかる。

 学生時代は、食っても食っても物足りなかった。母親が補助食で持たせてくれた大きなおにぎりが、とにかくうまかったような気がする。

 俺は、スーパーで買い物かご片手に、ううむとうなる。

 しばらく考えて、やっぱり、猫まんまかもな、と思った。

 買い物を終えてスーパーを出ると、丁度迎えに来たお前と鉢合わせた。

「あれ、買い物終わっちゃった?」

「ああ」

「そっかー」

 俺の手からエコバッグを奪い取り、お前が歩き出す。

「今日のまかないね、なんとラーメン」

「メニューより、まかないの方がすごいな、お前んとこは」

「魚介ベースの塩ラーメン──おいしかった」

 猫の日だから魚介ベースなのかな、などとくだらないことを考えてしまった。相当毒されている。

「替え玉は?」

「3つ」

 厨房スタッフのみなさん、お疲れ様です。俺は今日も、心の中で彼らに頭を下げる。

「うちでも作ってよ」

「あんまり、好きじゃないんだよな、ラーメン」

「──あんた、本当に男?」

 お前が、信じられないようなものを見る目をした。

「ラーメン嫌いな男が、この世にいるなんて!」

 絶望するように嘆いた。大げさだ。

「好きじゃないっていうか、好んで食わないだけだけどな」

「そういえば、インスタントも、ラーメン食べないね」

 お前は、意外だなあ、とつぶやきながら歩いている。2年も一緒に暮らしているのに、それに今まで気付かなかったお前もお前だ。

 家に帰って、着替えてから、俺はキッチンに立った。ご飯は炊きあがっている。ふたを開けてみたら、今日もしっかり、一般的な二人分にはとても多すぎる量だった。

「今日は何?」

 お前がカウンターの向こうから覗き込む。

「凝ったことはしない」

「ん? うん、いいよ。いつもより遅いし、疲れてるなら」

「疲れてると言うより──」

 仕事が忙しくて食事に出られないかったので、そう判断したらしい。俺は買ってきた卵のパックをぺりぺりと開いた。小鉢に4つ、卵を入れて、お前に渡す。お前は一瞬きょとんして、運べということだと理解したらしく、テーブルに持っていく。

 万能ねぎは小口切りに。しその葉は千切り。貝割れは半分の長さに切る。たくあんはみじん切り。はんぺんは角切り。カニカマは小さく切る。

 鮭の水煮缶を開けて小鉢に盛り付ける。オイルサーディンも同様。

 小皿と小鉢をずらりと並べて、それらを乗せていく。

 ほかにも、梅干し、昆布の佃煮、キムチ、じゃこ、明太子、この前天ぷらついでに作った天かすも出した。

 お前がぽかんとして、俺に差し出されるそれらを、大人しくテーブルに運んでいる。

 かつおぶし、ちぎった海苔、バターにマヨネーズにしょうゆ、お好みソースに七味。

 テーブルは、いっぱいだ。

「ねえ……これ、一体」

「今日は、猫の日らしい」

 俺の言葉に、お前が一瞬ひるんだような顔をした。

「──うん」

「よって、猫まんまの日でもある」

「……そうなの?」

「いや、知らないけどな」

 テーブルの前に座ったお前に、ご飯を軽く盛った茶碗を渡してやる。

「好きなものを、好きなように、好きなだけ乗せて、ひたすら食うんだ」

「……ああ、猫まんま……」

 お前はようやく合点がいったらしく、ぽんと手を打った。

「すごいね、どれから食べよう」

 いただきます、を手を合わせてから、お前がテーブルの上をぐるりと見回す。

「定番はかつおぶしにしょうゆ、かな。卵のっけてもいい。ねぎいっぱい入れるとうまい。──ねぎとしその葉にマヨかけて、はんぺんのせて、しょうゆをたらりとか。明太子とバターに海苔としその葉とか──」

「うっわ、待って、待って、今作るから」

「いや、好きなもんを作れよ」

「ええ、だって、どれもおいしそう」

「こんなのもあるぞ。お好みソースかけて、紅ショウガと天かすのっけて、マヨネーズかけて」

「お好み焼き風だ!」

「そう。──たんぱく質が足りないが、たまにはいいだろう」

「楽しい」

 お前は、ご飯の上に貝割れとねぎを散らし、昆布と梅干し、じゃこ、オイルサーディンとたくあん、バターと海苔を乗せてさらにかつおぶしを乗せ、醤油をかけている。相変わらず、俺の度肝を抜くようなことをしてくれる。

「うまいのか?」

「うん、結構」

 それならば何も言うまい。

 キムチに卵、ねぎ、ごま油をたらりと回しかけて食ったら、うまかった。

 たまにはこういう手抜きもいいな、と思った。

 お前が何度もおかわりをして、そのたびに様々な組み合わせを試してはばくばくと勢いよく食べている。どうやらお気に召したようだ。

 塩分の高さと栄養バランスの悪さは、この際忘れることにした。

 ──猫が、猫まんま食ってるな。

 俺は思わず小さく笑った。

「何?」

 きょとんとして俺を見て、お前が首を傾げる。

「いや。──そういえば、会社で猫のチョコもらったぞ。あとでやるよ」

「うん」

「同僚にも、猫のクッキーもらった」

 お前の箸がぴたりと止まる。

「──俺のハニーがかわいいツンデレ猫だったってさ」

「…………」

 お前が眉をひそめ、少し、不機嫌そうな顔をした。

「──店長が、たまには弾けたことをしようって言いだしてさ」

「うん」

「俺は嫌って言ったのに、ホールはみんなつけろって」

「なるほど」

「不愛想猫だって、散々からかわれた」

「猫ってのは、わりと不愛想だがな」

 実家の猫も、人目があるときはいつもそっけなかった。

 ──ああ、お前は、実家で飼っていた猫に似ているんだな。

 店でのお前は、いつも愛想のひとつも振りまくことなく不機嫌そうだ。けれど、家に帰ってきて、俺と二人になると、沢山笑って、沢山甘えてくる。

 俺は、お前を撫でるのが、好きだ。

 実家の猫を撫でるのが好きだったように。

 白い、柔らかな毛と、なめらかな曲線でできた肢体を持つ、きれいな猫だった。

 今、俺の目の前にいるのは、茶色いさらさらの髪と、そのバランスも手触りもうっとりする程美しい身体を持つ、きれいな恋人。

 ただし、大食い。

 再び笑ったら、今度は口をとがらせて俺をにらむ。

「ほかの奴らはどうでもいいけど──」

 お前は、ぷいとそっぽを向いて、続ける。

「あんたが来ないかなって、待ってた。──あんたが、見たいかも、って思って」

 どうやら俺の思考はバレバレだったらしい。

「──まさか、だから今朝、ランチがシンガポールチキンライスって──」

 いつもなら、日替わりメニューを漏らすことはない。前に、メニューを教えて、食べたいものがなかったら来てくれないでしょ、などと言っていたことがあったのを思い出した。

 ──ていうかお前、それはかわいすぎるだろう。

 すねたようなその横顔に、抱き締めたくなった。けれど、食事を邪魔すると怒られる。

 お前は結局、何度もおかわりを繰り返し、俺はご飯をよそいながら、これが何杯目だったか数えることを諦めた。

 後片付けを終え、コーヒーを入れてソファに座ったら、お前が部屋から何か持ってきた。俺の隣に座って、見上げてくる。

 ──猫みたいに、大きな澄んだ目が、俺を見る。

「もらってきちゃった」

 お前が取り出したのは、猫耳だった。白い毛と、ピンクの毛が生えた、本物みたいに柔らかくてよくできたものだった。

「お、おお」

 まさか、今日はこれでサービスですか? という期待を押し隠し、俺はうなずく。

「実は、どうしてもほしくって。うずうずしてたんだよね。我慢できなくて」

 猫耳プレイを?

 思わずむせた。お前が大丈夫? と俺の背中をさする。

「いや、うん、平気だ」

「慌てて飲んじゃ駄目だよ」

 俺は、はい、とうなずいて、持っていたカップをテーブルに置いた。そして、隣に座ったかわいい猫──もとい恋人を抱き寄せる。

「────」

 俺が口を開こうとした瞬間、お前がそれを、装着した。

 ──俺に。

「あはははは」

 お前が、大笑いした。

「かわいい、かわいいよ! うわー、猫! 猫だー!」

「……おい」

「本当は茶色か黒がよかったんだけど、もらったのは白だったからさあ、似合わないかなって思ったんだけど……意外といけるよ!」

 ぐっ、っと俺に向かって親指を立てて見せる。

 俺は、がくんと肩を落とした。

 ……ああ、もう、お前が楽しいなら何でもいいよ。

 諦めて、俺の頭を撫でて笑っているお前に、にゃあ、と鳴いてみた。それが、また、ウケた。お前はやけに楽しそうだ。

 ぎゅうう、と抱き締められて、かわいいかわいいと笑っているお前に、いたずら心がわいてきた。

「なあ」

 俺は、ぺろりと、舌なめずりしてみせる。

「猫には、発情期があるって、知ってるか?」

 お前の笑いが、止まった。

 かわいく撫でられているだけの猫じゃないことを証明するために、乱暴に唇を奪って、口内に舌を滑り込ませ、余すことなくしゃぶりつくした。息絶え絶えのお前が小さく声を漏らす。

「発情、期、って……」

 その次の言葉に、俺は、そのいたずらを笑って終わらせてやるのを、やめた。

「年中してる、くせに」

 まあ、時期を問わず発情できるのは、人間の特徴だしな。

 とりあえず、今は、猫だ。

「──にゃあ」

 俺は一声鳴いて、その喉元に噛みついてやった。

 発情期なら我を忘れて、相手を奪う。

 ──猫ならきっと、そうするだろう?

 お前が諦めたように、俺の猫耳を外して放り投げ、しゅるりと俺に抱きついた。

 雄猫の発情は、雌のそれに誘発されるって、知ってるか?

 だから、つまり──そういうことだ。


 了



 いや、両方雄だからね。

 というツッコミはやめてください。ええ、やめてください……。


 猫耳とか、かわいいアイテムは、似合いそうもない人がしていると、激しく萌える。

 うわー、かわいくないところがかわいいー(*゚д゚*)って思ってしまいます。

 強面とか、厳つい人が、こんなんなってたら、もうぎゅうぎゅう抱き締めて撫で繰り回したいです!


 作中で「俺」がやっていた、ご飯+キムチ+万能ねぎ+卵+ごま油(ちょろっとしょうゆ)は、めちゃくちゃおいしいです。

 ナムルとか、ゼンマイのピリ辛煮とか乗せるとさらに。

 ……て、今気付きましたけど、これじゃただのビビンバですね(笑)


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