カメリア

作者 遠藤孝祐

60

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★★★ Excellent!!!

心を持つ者は、綺麗事だけでは済ませられない嫉妬や執着といった負の面と向き合わなくてはならない。それは人でなくてもであっても例外ではなく、幸せの門出を祝福しきれない苦しみが文中に滲み出ている。
そこの緻密な心理描写が、著者が不確かな『心』に手を伸ばして理解しようと試みているように見えて、面白いと思いました。

★★★ Excellent!!!

世に擬人化作品と言うものは数あります。
童話や昔話は人間以外の者に意志があり、言葉を紡ぎ想いを抱きます。
幼少期も今も、もしもこの子たちに意志があったら、一体どんなことを考えているんだろう。思っているんだろうと思うことはありますが、
庭の片隅に咲く存在が、長い年月をかけて想い人に思いを馳せ、その想いが聞き届けられたかのように再会を果たす。
今一度物言わぬ存在に思いを馳せるのも良いものではないだろうかと思わせられる作品でした。