もしもし、ここはどこですか?
祇稀
第1話 出会い?
「今行くわ。お兄ちゃん。」
寒い寒い海へ、私は身を投げた・・・
ハズだった。
目を開ければ草原。ふわふわとした緑の草の上に倒れていた。
「・・・・・・は?」
どういうことだコレは。くそみたいな人生さよならバイバイお兄ちゃんと天国でランデブーはどうなった。
「いやいやいや、それよりここはどこよ。こんな所私知らないんだけど・・・」
見渡す限り草原。小さな黄色の花がところどころ見えるだけで周りには何もないようだ。
そよ風が吹く中突如大きな影が迫ってきた。
見上げた先には大きな鳥のようななにかが見える・・・・こちらに向かってきている!?
「え、ちょ、やばいやつじゃないのこれ!?」
慌てて駆け出す。影はぐんぐんとこちらに来る。突如上から何かが目の前に
どすんっ!
降ってき「大丈夫!?」
一人の前髪を上げた女性が落ちてきたと同時に声をあげた
「え、だ、誰ですか・・・。」
「あたしは如月烈華!レッカて呼んで!君は?なんでこんなとこにボロボロでいるの?潮の香りがするけど海からここまでどうやってきたの?」
急なマシンガントークに驚きつつも答えた
「私はレーテ。ここはどこですか?私は海に落ちて死んだはずなのに気が付いたらここにいたんです。」
女性・・・烈華は目を見開いた。少し考える素振りを見せ、
「何かの転移魔法・・・?でも見たことない服着てるしなー・・・世界の狭間に落ちちゃったのかな。まぁとりあえず敵じゃないみたいだし仲間呼ぶね・v・b」
烈華が指笛を吹き鳴らすと、先ほどの大きな鳥のようなものが烈華の後ろに降り立った。
鳥の後ろから長髪の男性が降り、鳥は歪な文様をが書かれた仮面をかぶった女性になる。ここは私の知らない世界なのだと確信した。
もしもし、ここはどこですか? 祇稀 @shikiharushion
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