神頼み執筆術 2000字

 2018/11/11 00:56


 やる気スイッチがあるとするなら、それは神経物質の活動系ホルモンの量の状態が多いか少ないか、ということだろう。


 つまり朝、学校にいきたくないとか、むしろ学校をやめたいとか、さらには人間であることを諦めたいとか、朝のおしっこに行くのすらどうでもいいとか、そういう状態を自律神経なんとやらなどというらしく、そういう状態をやる気スイッチオフマンというならば、それはまさに私のことだろう。


 人間の中は不思議なもので、バイオリズムとか調子とか波とか充電期間とか厄年とか運や縁とかいう、予測不能・異常気象的な精神・身体の不調好調の目に見えない「なんとやら」が体内の代謝により毎晩毎夜うねって喘いで叫んで瞬いている。


 創作意欲がぽっと湧いたり、冷めたり、ぬるかったりするのは運命的なものなので、いつ何を書けるか、何を思いつけるのかは計算できないものであって、


「物語を作るのは奇跡的なその時々の運」


によると思われるわけで、運悪くなにも思いつかなかったということで、充電期間の言い訳をしておこうと思ったわけです。(かといって次に何を書きたいかも定まっていないのですが)


 とりあえず物語をつくるにあたっての最新研究結果(私調べ)をここに報告したいと思う。


 2018/11/11 01:38

 2018/11/11 01:50


 では本題中の本題に参ります。


 よりよい物語はいかにしてうまれるか、研究の結果を発表しますそれは「自己批判せよ」ということであります。向上するのに先生が必要で、その先生役は一番近くの自分を利用するしかないわけです。

 

 私の書きかけの小説を採点したところ「かっこつけたがる」ということが言えると思いました。言い換えるならば「真面目っこ」という感じです。よく言えば、形にしたいという意欲は認められるが、しかしそこそこの形にしたいがために断念したアイデアが多すぎると思われる。私は作曲に関しても1フレーズ作っては放置という、完成する前に次へ次へと進んでしまうのが弱点である。


 ゆえに見切りが早く、1作品を練り上げたり、工夫したり突拍子もないことができない、読者を騙すトリックもなく、すべて時系列順で順調に問題が提示され解決していくものが量産される。最後まで完全にかっこよくしなきゃという重圧によって、結局最後まで書ききることができなかった行き場を失ったアイデアだけが宙に浮いている。


 もっと気楽に創作するほうがいいと思ったわけですが、頑固すぎるため、方針を変えるのは無理かもしれない。

 あとは、話をまとめなきゃという使命感によって、登場するすべてが装置化していくとその不自然さが少しずつ匂ってくる現象があります。


 このへんの「わざとらしく無さの調整、笑いの調整、固さと説明の量、熱血シーンとシリアスの温度設計、その時代の読者の空気をつかむ」ができたら職人ということなのでしょう。


 さて、どうすれば文字職人になれるのでしょうか。


 それは、とにかく運任せに神に祈りながら書くしかないだろうと、今、最新の研究結果がでました。


 私はとにかく、面白さとは何か、何を学ぶべきかの方法をあれやこれやと日々考えてすごしているのですが、考えた結果、考え抜いた事を内容に活かせたことがまったくないような気がしてならないのです。

 私は神を完全に信じていない不信仰者なのですが、神的存在を意識しながらすることで、なにか「もしやこれが今の私が導き出せる最高の正解なのでは」という、実感の属性が付与される錯覚があるのです。


 つまり、自分の作品にモヤモヤするのは、論理的に自信がもてないからであって、

 そのモヤモヤを無料ですぐに払拭できるのが非論理的な信仰心である神的存在であり

 信じてようが信じていまいが、神様助けてと言いながら作業すると

 (私の場合ですが)心理的抑圧から解放されて色々捗るのです。


 はたして信仰心は非論理的か、という点で色々また書きたくなりましが今回はカット。


 ちなみに、2018年の私の宗教観はどうだったかというと「無神論よりのちょっとした信仰者」という感じでした。心境の割合でいうと「無神論2 唯物6 虚無1 信仰心1」足して10。

 人格的神様を疑いつつ不信仰でありながらも、しんどい時は真剣に神様を呼ぶという私です。「疑心6 断定2 中立2」という感じです。


 つまり神様と自然にまかせて、体内微生物とやる気スイッチにまかせて指がキーボードをたたくほかない、という結論がでました。私を構成する虚無1の導きにより、その結論に判子が押されました。私はそれを了承し、異論は未来の私にまかせることにします。


 今日の私研究をまとめると

 「小説ならではの表現」 を探しつつ

 「自己批判せよ」 といういつもの方法を導き

 「小説かくなら神にまかせよ」 という結局運にまかせることになった、ということでした。


 次の研究もお楽しみに


 2018/11/11 02:39

 2018-11-18 編集

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る