第7話 猫

次の日の朝、いつも通り出勤していた


いつもの角を曲がると


やはり、そこにはいつもの猫


何を首にぶら下げてんだい?って鈴


宇宙で鈴を鳴らしたい


そんな衝動に駆られた


それでも余計な積荷は、、


って 言われてる は 言われてる


野暮な欲望は好機を振る場合もあるとかで


それだったら、それはあくまでも小さな夢だ


と 言い切れはしないか?


宇宙で鈴を鳴らしたい


それの何が悪いってんだ!


鳴らす側も、鳴らされる側も悪い気はしないだろう


それならいっそのことシンセサイザー積んでこーか!?


スペースミュージック


スピーカーもちゃんとつけて


リアルタイムで浮遊ライヴ


存在して


消えてゆく


それでいいじゃないか


それが夢ってもんだろ!?


だからよくいるのかどうかはわからないけど


ウサギとカメの話じゃないけど


最後にはレースに負けてしまうウサギの方寄りのマインド


負けたからって何も残らないわけじゃなくて


結局は、本人が持ってんだよね


示せることってのは


「にゃー」


おっと、こんな短い間にトリップしてた。


猫には振り向かず、背を向けたまま手をあげた


サンキュー、猫、サンキュー、マンデーモーニング

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