作品はいかに夢を見せることができるか

@tutanokaeru

夢を見せる

さっきまで寝ていて夢を見ていた

その夢の中でボクは卒業した

あたたかいみんなに囲まれながら涙を流して 号泣だった

ボクはずっと泣けなかった 昔からどこか冷めていて

なかなかみんなの輪に入っていけなかった 笑い方もどこかぎこちなかった

夢は今日以外にも長年ずっと同じような夢を見続けてきた

違うのはいつも卒業できなかったこと

単位が足りなくて目が覚める、部活でミスをして目が覚める

そんな感じの似たような夢を何年も見てきた

だから卒業することが出来たことは本当に感動した

でも今から語りたいのは夢のお話じゃない

夢の圧倒的な体感と感動についてだ

そしてそれは作品を作るうえで大切な事なんだと私が思った事だ。



夢を見たことは誰でもあると思う、夢の内容も様々だ

追いかけられる夢 エッチな夢 昔の夢などいろいろある

けれど重要なのはストーリーじゃなくて、圧倒的な体感だ


この前クマに追いかけられる夢を見た、スリル満点の大逃走劇だった

目の前に急に現れるクマ あそこに逃げよう、タイミングはこの瞬間で

など自分の家の近所を舞台にホラー+アクション映画さながらの逃走劇だった。

けれどこの夢も似たような夢を過去に見ていた

クマがエイリアンとか何か別の物に変わっただけで基本的には内容は同じだった

そして一番重要なスリル感も同じだった

クマが何かに変わろうがスリルや体感は変わらない

これは一つの重要な気づきだった


つまりこれが核心で私が言いたい事なんだけれども

大切なのは体感であってストーリーじゃないという事だ


私は作品を作る上でついついストーリーを作ろうとしてしまう

このキャラはこういう性格でこの時代にはこんな出来事があって

旅先ではこんなことがあって 仲間が死んで

そして魔王を倒してヒロインと結ばれましたー ちゃんちゃん

とこれではただの日記だ いや日記ですらないただの記録だ


こういうキャラがいてここでこういう出来事があって

そしてあそこでこういう出来事がある

それを繋ぎ合わせたものが作品で そして

「誰もやってない奇抜な出来事」を作ることが

みんなを驚かせる作品になると思っていた

だけれどそうじゃなかった私たちはただの記録になんて感動したりしないのだ


だから別に他の作品と人物や設定や出来事が被っても全く気にしなくていいのだ

冒険ものだったらいかにハラハラドキドキさせられるか

恋愛ものだったらいかに胸を締め付けるようなドキドキとした気分に酔わせられるか

世界観溢れる物語だったらいかにその世界に連れていけるか

あの世界は本当にあるんじゃないか?と夢に見るほどに

あのキャラは本当にいるんじゃないかと感じさせるほどに


例えばロビンソンクルーソーは実話を取材して作られたフィクションだが

まるで本当のことのように感じさせてくれるものだ。


毎年 新年になると初詣に出かけるが

神社にいるお稲荷様だったり神様はある意味架空のキャラクターだ

しかし本当にいるんじゃないかと思える存在感はものすごい


だからすごい作品を作れる人というはある意味

宗教の教祖のような洗脳技術を身に着けている人に近い何かを

身に着けている人とも言えるのかもしれない

ハリウッドが映画で洗脳してるという都市伝説も

別の意味でもぜんぜん間違っていないのだろう。


夢を見せることができたなら

その作品はきっと素晴らしいものになると信じてる。




ここまで読んで頂いてありがとうございます

作品はいかに夢を見せることができるか

という仮説を夢を見て思いついたので書いてみました

まったく見当違いな事 もしくはそんなの当たり前なのに何どや顔で

語ってんの?と言われてしまうかもしれませんが

俺の思いついた考えすごくね?(笑)という衝動を抑えきれずに書いてしまいました

そういう未熟な世間知らずな勘違いも私は結構好きだったりします

改めてもう一度 ありがとうございます それでは。

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