第134話 赤い宝玉ばぶー。

 『ってことが、起こったでちゅ!』

 「ぶははははっ!そりゃ、不運だったな。」


 『不運じゃないでちゅ!ソフィーの死神のにえって呪い効かなかったでちゅ!手練手管で自分の体を動かして、ビジョンで死んだ映像を見せたから、助かったでちゅ!』

 「しっかし、よく誤魔化せたな?」

 『寿命迎えたときのイメージで見せたでちゅ。』

 「なるほど。それなら、だいたい同じだ。ちなみに、呪いが効かなかったんじゃねぇぞ。そいつはあたいの姉で、ハディーってんだが、超堅物で罪人を見逃せないんだよ。どんな理由だろうとな。」


 『それに気になること言ってたでちゅ。次の輪廻でエルフのマリー(もしかしたら、まーぃ?)になるって…。』

 「言ったろ?殺すって。死んだら輪廻するんだよ。」


 『死なないと、次の輪廻はどうなるでちゅ?』

 「そりゃ、消滅するさ。ただ、数千年くらいは大丈夫だから、ほどほどのところで、あたいが殺してやるよ。」

 『ペロやビビンもでちゅ?』


 「そっちは、すでに千年以上たってるからなぁ。まぁ、ほどほどのところで、ノルマに変わってもらうさ。」


 『ソフィーのノルマ貯金だったでちゅか…。』

 「お坊ちゃま。奥様との付き合いは、私が一番長くと余命を濁してくださるのは、優しさですよ。」


 「なっ!ななな!わけねぇーだろ!酒だぁ!酒~!ジャングルに戻るから、肴を用意しろ!」


 そういって、ソフィーとペロがマジックバックに入っていく。


 こんなに一緒にいる人が死ぬとき。残されるソフィーも辛いでちゅよね…。


 「おっと忘れてた。」

 マジックバックから出てきたソフィーが、俺の持っている赤い宝玉(俺の恋心)をとり、ペロっとなめて額に押し付ける。


 ぐりぐりぐり


 『いたいでちゅ!』

 「離れていた期間が長げぇからな。まぁ、そのうち融合すらぁ。」


 そういって、マジックバックに入っていく。


 赤ん坊なのにネックレス、指輪、腕輪、イヤリング。額に宝玉がつくぐらい…今更平気でちゅ!

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