第132話 家出ばぶー。

 呪いを喰らう腕輪で残っている魔族を退治し、ルビーちゃんが呪いの鎖を外した人魚たちに≪ギフト≫で体力を回復させる。


 10日もたつと、ギョグウ城は解放した人魚たちとぬいぐるみであふれている。

 37年も仮死状態ではりつけられていたので、体力の戻った者からレベリングし寿命を伸ばしてやる。


 人魚たちからのお礼は盛大で、山ほどもある量の浮遊石ふゆうせきと、至れり尽くせりの接待を受けている。

 毎日、豪勢な宴会をし、手当たり次第にベットに押し倒しては、極楽浄土をしたでちゅ!


 前世の知識では、魔王のような日々をおくったでちゅ。…あれ?


 そんなある日。

 「パパのバカ!エッチ!へんたい!」


 ルビーちゃんが(?)したでちゅ。


 急いで後を追い海面に出ると、小さな蝙蝠のはねをパタパタし、腕を組んでぷんすかしているルビーちゃんがいる。


 「べ。別に待ってたんじゃないよ!」

 『ごめんでちゅ。ちょっと、はめを外し過ぎたでちゅ。許してほしいでちゅ。』


 「「…。」」


 「こ。今回だけだからね!」


 ルビーちゃんを抱きしめ、頭をなでなでする。

 でへへ


 『それじゃ、このまま陸に行くでちゅ!』

 「パパ。いいの?」

 『ギョグウ城に戻ると、・・・遊んじゃいそうでちゅ。レン!よろしくでちゅ!』


 貰った浮遊石ふゆうせきをレンに取り込ませダンジョンにしたでちゅ。

 浮遊石ふゆうせきは水の中では沈み、地上では空に浮く変わった石でちゅ。


 黒真珠のネックレスから空飛ぶ街が出現する。


 『レンのダンジョン空飛ぶ街南種国連合カラフルコンベンションに向かうでちゅ!』

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