第127話 締めは雑炊ばぶー。

 「うぅ…。ここは…。」


 「気づかれましたね。ここは、船の墓場です。覚えていますか?」

 「コケッコッコー!」


 「はい、磔られている間は、うっすらと意識が…。あなたは?」

 「わたしは、こちらのお坊ちゃまのメイドでペロと言います。」

 「ブヒヒヒヒーー!!」


 「わ、わたしは、人魚族宰相のミュウです。」

 「呪いの鎖で何年も仮死状態になっていたんです、まずは、蟹雑炊を食べてください。」

 「グワァァァァ!」


 もぐもぐ

 「は!人魚国ギョグウはどうなったんですか!」

 「すみません。人魚を見るのはあなたが初めてで、人魚国のことはわかりません。ですが、あなたを助けたときに磔魔人はりつけまじんと交戦しました。」

 「豚ども!踏ん張れ!海の魔物どもにさかなを一口たりともわたすな!」

 「ブヒヒヒ!!」


 「ギョグウを襲った魔族が現れたのですか?!それでは、ギョグウは…。」

 「…。」

 「ワイバーン!旋回して!ルビーちゃんが大魔法でやっつける!」

 「グワァ!」


 ≪アシッドボム≫

 ドカーン!


 「これから、どうするのですか…。」

 「ギョグウに行ってみます。」

 「危険ですよ。」

 「分かっています。ですが、宰相の私が自分の命おしさに国に戻らないなどできません!」

 「レン!あたしの体は、まだ直らないのかい!体がレベル20のオークじゃもたないよ!」


 「ばぶ!」


 「お坊ちゃま…。安心してください。ミュウさん。浅はかなお坊ちゃまが、人魚のようなおっぱい丸出しの国を訪れないわけがありません。」

 「ばぶ?!」

 「一緒に行くと申しております。」


 「中央をあけろ!あたいがハンマーで蹴散らすよ!うぉおおりゃぁあー!」


 ズドーン!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る