第122話 巨大うなぎばぶー。

 ちゅぱちゅぱ


 朝起きると、ビビンの胸に吸い付いていた。

 「ばぶ?!」

 『ごめんでちゅ!』

 「スキあにぃは、赤ん坊だから、かまわねぇだぁ。それより、飯どうすっべ?」

 『お坊ちゃま。ペロにお任せください。翼人とは言え、ペロもペンギンです。新鮮な生魚をとってきます!』

 『マジックバックに食料はあるでちゅが、せっかくの海だし、お願いするでちゅ!』


 指輪から人型になり、海に飛び込む。

 バシャーン!


 すいすい

 「お坊ちゃま。服をお願いします。」

 服をタッチしてマジックバックに収納する。


 「下着も、お願いします。」

 下着をタッチしてマジックバックに収納する。


 もしかして、男と思われてないでちゅ?!

 『ビビン。ペロ。僕は男でちゅよ。』

 「わかってるだぁ。」

 「分かっています。それでは、魚をとってきます。」


 ポチャン

 ペロは海に潜っていく。


 『絶対わかってないでちゅ!そのうち、極楽浄土でヒーヒー言わせるでちゅ!』


 『酒だー!酒~!』

 『朝からでちゅか?!このペースだと数日でなくなるでちゅ!』

 『スキヤキ様。レンがお酒を作成いたしましょうか?ただ、ダンジョンポイントか魔力が必要になりますが。』


 海に手をつっこむ。


 ≪ドレイン≫


 黒真珠のネックレスをタッチする。


 ≪ギフト≫


 『これで、どうでちゅ?』

 『スキヤキ様にっとって海はまるごと…。レンは、いつでもヒーヒー言いますよ!今すぐにでも!』

 『レン?どうしたでちゅ?!』

 『どんどん魔力をレンに!コアになったレンはダンジョン作り放題です!もっとも巨大で陰湿なダンジョンを作ってみせます!』

 『しないでちゅよ!しないでちゅよ!』


 危険です。いっぱい危険です。


 「ぴーー!!」


 遠くから、すごい勢いでペロがやって来る。


 バシャバシャバシャ!!!!!

 後ろにブラッディイールの群れを引き連れて…。


 「ぴーー!!」


 バシャバシャバシャ!!!!!


 『朝食を取りに行って、朝食になって帰ってきたでちゅ…。』

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