第102話 飛翔で移動中ばぶー。

 ボンテージクイーンは、黒真珠のネックレスはぐれコアの中で待機している。

 『勝手に、決めて悪かったでちゅ。』

 『いいえ。スキヤキ様をあるじと決めました。もう、変更は効きません。』

 『あるじ…。わたしも、あるじ様にお仕えいたします。』


 わかったでちゅ。主でちゅ。


 『でちゅか。名前ないと不便でちゅね。何か気になる言葉とかないでちゅか?』


 『言葉?言葉ですか。スキヤキ様との旅で、恋という言葉に惹かれていました。』

 『恋…。恋と書いてレンと読むんでちゅけど、レンでどうでちゅ?』

 『これだけ長い間一緒にいて、スキヤキ様が、ポエニ病とは知りませんでした。』

 『ポエニ病?』

 『レベル13未満の子がポエムをかたり、振り返りたくない過去を作るという意味です。』


 前世の知識では、中二病でちゅ!


 『気に入らないでちゅ?』

 『いえ、レン。とっても良い響きです。』


 ワクワク。


 「…。」


 ワクワク。


 ボンテージクイーンじゃダメそうでちゅ。


 ワクワク。


 『クイーンと言う意味の言葉に、ライナがあるでちゅ。ライナでどうでちゅ?』

 『ライナ!ありがたく承ります!』


 満足してくれたでちゅ。


 『あるじ様。ライナ・・・。一つお伺いしたいことがございます。』

 『でちゅ?』

 『あるじ様の配下になって、レベルが79(限界)から79(+99)になったのですが、どういうことでしょうか?』

 『ダンジョンモンスターの限界レベルに到達していたのですか。流石に200年、生き残っていたことはあります。』

 『ライナ。悪いけど、わからないでちゅ。』


 『も、もう一度、お願いします。』


 『ライナ。悪いけ…。』

 『ブヒィー!名前!いいです!』

 『そ、そう。良かったでちゅ。』


 『ブヒィーーー♪』


 今更ながら、自分もちゃんとした名前付ければ良かったでちゅ・・・スキヤキ・・・意外と?

 前世の知識では、キラキラネームでちゅ?

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