第101話 ダンジョンマスターばぶー。
ダンジョンの中へ逃げ込むと、巨大ミイラは辺りを2、3周して北の方へ飛んで行った。
「で、でちゅー。」
(ふー。助かったでちゅ。)
ダンジョン1階の温泉庭園は、外に現れた魔族の話でざわついている。
『ダンジョンマスター。左奥の噴水に隠し通路があります。そこに入ってください。』
『わかったでちゅ。』
ダンジョンの隠し通路を通り、小さな部屋にでる。
そこにはボンテージクイーンが待っており、俺に
「ダンジョンマスター様のお戻りを200年待ち続けておりました。」
その言葉に、グッと熱くなるものを感じた。
『ボンテージクイーン。コアと連絡が取れません。状況を報告しなさい。』
「は!200年前に起こったダンジョンマスター様の
「そこからは、わしが話すがよいか?」
「あたしは、あなたをダンジョンマスターと認めていません。」
「相変わらず、冷たいの~。」
ニコニコと部屋の奥から現れた初老の紳士は、温泉庭園のマジックショーで働いていた…。
『ススキさんでちゅ!』
「まさか。200年ぶりに赤ん坊になった雇い主に会えるとはな。はっはっはっ!」
『でちゅ。ダンジョンマスターでちゅ?』
「はっはっはっ!人を喜ばせる側から人を壊す側になってしまった。まったく、
『ダンジョンマスター。確認いたします。現在の私は、どのような状況でしょうか?』
「おぬしとリキーダダンジョンのリンクはない。廃品扱いじゃ。」
『は、廃品…。』
「分解して、再吸収じゃな。」
『待つでちゅ!もう、家族みたいなものでちゅ!吸収しないでほしいでちゅ!』
『ダンジョンマ…スキヤキ様…。』
「かまわんぞ。それくらいの量を吸収してもしなくても変わらん。」
『ありがとうでちゅ!これで、まだまだ、一緒にいられるでちゅ!』
「あ!あたしも、一緒ではダメでしょうか!」
「「「・・・」」」
ボンテージクイーン?
「おお。それは助かる。言うことを聞かないダンジョンモンスターなどいらんからな!はっはっはっ!これから、わしは手品の公演があるから失礼するよ。」
その後のボンテージクイーンの契約解除で、
城のような外観、回るベット、観覧車・・・ごめんでちゅ。温泉庭園の開発にかこつけて、羽目を外し過ぎたでちゅ。
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