第77話 代償とオレ。

 三日もほったらかしにしてしまったでちゅ。


 『プラム。プラム。』

 『にゃ。ご主人様!無事にゃんか?!』

 『ああ、悪い。説得・・に思いのほか時間がかかった。そっちはどうだ?』

 『こっちも無事にゃん。直ぐに追いかけたにゃんが、途中で匂いが途絶えてたにゃん。昨日から13階層にいるにゃん。』

 『わかった。今から、そっちに向かうから待っててくれ。』

 『待ってるにゃん。』


 ボンテージクイーンと魔物の軍団を連れて、仲間たちのもとに戻る。


 「3日も探してくれたみたいだね。ありがと。」

 「そんなことより、お姫様抱っこで、ソレ・・なんですみゃ。」ジロリ

 ボンテージクイーンにお姫様抱っこされてるでちゅ。


 「わたしは、お慕いするダンジョンマスター様をお守りしてるんですのよ?ひとふぜい。」ジロリ

 「まぁまぁ。折り合いはついたんだから。それより、スタンピード用に作られた魔物をどうしようか?」

 「それなら、問題ありませんわ。このまま、13階層に配置いたします。」

 「じゃ、ボスはきみかな?」

 「いえ、ボスになると部屋から動けませんので。そこのお前!」

 「ギギャ?」

 「この階層のボスに任命する。」

 「ギ?ギャッ!!!」

 (普通のゴブリンだけど、いいのかな…?)

 『階層生成はコアの仕事なんですが、まぁ、いいです。』


 「それじゃ、地上に戻ろう。」

 「はいみゃ。一緒に戻りますみゃ。スキヤキ様。」ニヤリ

 「人など無意味とわかりましたら、何時でもダンジョンにお戻りください。」フンス

 「じゃ、みんな。転移の指輪を使用して地上に戻ろう。ありがと、ボンテージクイーン。」

 「何時でも!何時でも!お戻りください!」


 シュパッ!


 「ふー。ひと段落ついたな。」

 「ごしゅじん~。3日まともに食べてない~。」

 「あ!食料はオレが全部もってたのか・・・すまん。地上だし直ぐに飯屋に行こう。」


 『コホン。ダンジョンマスター様。あの。赤のボンテージのほうが、お好みだったりしますか?』

 「・・・。」

 (念話。まさか、四六時中、話しかけられないよな?!)


 『ダンジョンに二人の部屋は必要ですわよね。キャッ。ゴブリンにベットを作らせて~。ウフフ。・・・聞いてます~?』

 前世の知識では、ヤンデレじゃ…ないでちゅよね?!ないでちゅよね?!


 『ウフフ。』

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