第76話 白い歯とオレ。

 どんどんとダンジョンの奥に進んでいく。


 ≪並列思考≫≪情報分析≫真実の扉!!


 さびしぃよ。だれか、わたしを認めてよ。

 心の声が聞こえる。


 (褒めちぎってみるか。)

 「ボンテージクイーン。君は、なんて優秀なんだ!」

 「ブヒィ?!」

 「3人もAランクの冒険者がいるパーティーから、オレを連れ去るなんて!」

 『惑わされてはいけません。ボンテージクイーン。コアまで運べば、幹部ですよ!』

 「それに、魔物があんなに見事な隊列を組むなんて!オレは仲間たちが困るところを一度も見たことがないよ!」

 (ハニービーやキラーマンティス・・・いや、今は思い出してる場合じゃない。)

 「ブヒィ!み、認めてくれるの…私のこと…」

 『ちょっと!何惑わされてるんですか!チョロすぎです!幹部がすぐそこです!』

 (あと、ひと押し!)


 ≪手練手管てれんてくだ

 むちあやつり、拘束こうそくから抜け出す。


 「さぁ!僕の手を取って!」

 怯えるボンテージクイーン。

 「さぁ!」

 歯をきらり☆

 『騙されてはいけません!』

 ゆっくりと手が伸び、手をつかむ。


 ≪並列思考≫≪情報分析≫≪意識集中≫≪房中術≫極楽浄土!!


 「な、なに・を・・・」ブヒィ、ブ、ヒィ~~~♪


 『耐えるのです!≪リカバリー≫』

 「ブヒヒ…。」


 (ん?鞭のグリップエンドネズミの頭がピクピクしている。こっちが本体なのか。なら、こっちも)


 ≪並列思考≫≪情報分析≫≪意識集中≫≪房中術≫極楽浄土!!

 「ちゅっ?!」ちゅぅ・・・ちゅぅ~~~♪


 『耐えるのです!≪リカバリー≫』

 「ちゅう…。」


 (≪リカバリー≫がなかなか、厄介だな。だが、責め続ける!)

 ≪並列思考≫≪情報分析≫≪意識集中≫≪房中術≫極楽浄土!!

 ブヒィ~~~♪ちゅぅ~~~♪


 ダンジョンコアの一部黒真珠のネックレスとの攻防で、説得・・に三日三晩かかった。


 「ダンジョンマスター様~♪何なりとご命令を♪」

 前世の知識では、チョロインでちゅ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る