第39話 キャンプと俺。

 「そろそろ暗くなるな。キャンプの設営をハーナとナーナ。夕食の用意をプラム。俺は周辺の安全を確認する。」

 「わかった~」

 「わかったです~。」

 「了解にゃん。」

 (リーダーしてるな~俺。)


 周辺には獣の痕跡もない。

 食事は薄味と言っていたけど、まーぃと同じ濃さの味でとてもおいしいでちゅ。あ、本当に草食ってるでちゅ。


 「見張りは2交代で、最初に夜目のきくプラムとナーナで、後半は危険感知のある俺とハーナで行う。」

 (おーりぃがいなくなって気づいたよ。見張りが不要だったおーりぃの能力はスゴかったんだなぁ。)

 「明日の朝から、鍛錬と襲撃時のフォーメーション訓練をするけど、意見あったら言って?」


 「質問にゃん。その見張りのローテーションだと、にゃんとの交接はいつするにゃん?」

 「あ~。ナーナも、このパーティーの一員として~、やるです~。」


 「え?交接って、エッチ?」

 「そ~。今日は、あたい~。」


 「奴隷って、そういうものなのか?」

 「違うにゃー。普通はそういう人は娼館いくにゃん。ご主人様の面接のときに、支配人がご主人様は超絶倫だから夜の相手が必須条件と言ってたにゃん。」

 「え、えーー!!なんで、そんなことに?商館で紹介してた人、スゴくできる紳士っぽかったのに・・・」


 「あー。でも、俺はレベルの壁で恋をしなければ、ならないから。朝、起きたときにキスしてほしい。」

 「にゃんは、レベルの壁、感じたことないにゃん。」

 「あたいも~。」

 「あたいもです~。」

 「いいな~。俺もはやく壁超えたい。」

 「わかった~。壁超えられるように、い~こ。い~こ。したあげる~。」

 (前世の知識だと、二次元とか3Dとかフィギアとか、恋が多かったのにな~。)

 「他にないなら、先に寝る。」


 その夜。

 ハーナにハグで、い~こ。い~こ。されながら眠りにつく。

 (胸大きすぎて、頭のポジショニングが難しい。そういえば、別れて2日間は一人で寝てたんだ・・・久しぶりに暖かいなぁ。)

 安心するでちゅ。

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