第38話 パーティー戦闘と俺。

 ハーナに全ての荷物を持たせているので、ハーナは体の倍以上の背嚢はいのうを背負っている。


 「ところでハーナ。ナーナが背負ってる大量のわらは?」

 「あ~。しょくじ~。」

 「普通の食糧買い込んだが、牛獣人は藁が主食なのか?」

 「夏だから、そこら辺の草でいいけど~。飽きるから、わら~。人の食事も食べれるよ~。」

 「そ、そうなのか、プラムも魚とかだったりするのか?」

 「なぜに魚にゃん?ご主人様と同じ食事で大丈夫にゃ。ただ、薄味がいいにゃん。」


 「あ!俺、料理できなーい!」

 「にゃーができるにゃん。」

 「よかった~、頼むな。」

 「任されたにゃん。」


 左の茂みから魔物の奇襲でちゅ。


 シュッ!シュッ!≪ウォーターボール≫


 ≪ロックウォール≫

 俺は土魔法を唱える。


 ガッ!ガッ!ドン!

 ロックウォールが2本の矢とウォーターボールをはじく。


 「キキキィ!!」

 「ブギギィーーー!」

 ゴブリン3体とオーク1体が飛び出して襲いかかってくる。

 「プラム!ハーナとナーナをロックウォールの後ろで護れ!」

 この7年、まーぃたちと冒険者はしてたでちゅ!


 ≪身体強化≫≪気の源流≫タタタタ!

 高速ハイハイ(子供走り)でゴブリン2体に近づく。


 スパパーン!

 短剣を繰り出して2体の首をはね飛ばす。


 ≪マグマボール≫


 ゴゴゴォォッー!

 プラムの魔法がゴブリン1体を吹き飛ばし丸焼けにする。


 「ごしゅじん~。今、援護にいく~。」

 のっし。のっし。

 バトルアックスを構え、オークに向かうが…。とろいでちゅ!とろすぎるでちゅ!格好のまとでちゅ!


 「ブギギィーーー!」


 タタタタ!

 ハーナのもとに向かうが、オークがこん棒を振り下ろす、間に合わないでちゅ。

 (うぉぉぉぉ!)手を伸ばし、ハーナのケツに手が届く・・・


 ≪手練手管てれんてくだ


 …グシャリ!!!

 こん棒を振り下ろすオークの手首をハーナの左手が受け止めて握り潰す。

 右手に持ったバトルアックスで切りつける。


 ズバァーーーン!!!

 オークが真っ二つになって崩れ落ちる。

 「あ~れ?体が勝手にうごく~」


 「俺のスキルで操った…けど、ハーナのパワーは凄まじいな。」

 「ビビっビったにゃん!奇襲の矢、止めたの凄かったにゃー!」

 「危険感知に引っかかったからな。今後は、戦闘訓練を日課にやろう。このままだと、いつか誰か死ぬ・・・」

 (それにしても、このケツ。筋肉の塊だぞ。)もみもみ

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