第37話 プラムと俺。
「少し遅れただけにゃん。せっかちにゃんね!」
「ところで、後ろに引き連れてる子供たちは?」
プラムは後ろに、猫獣人の子供を7人引き連れている。
一番小さいブロンドの子は、僕よりちっちゃいでちゅ。
「一番年上の妹のスモモが、お金盗んだって疑ってるから連れてきたにゃん。」
「プラム姉は、私たちの為に時々、バカをするにゃん。だから、心配にゃん。」
「バカなんてしないにゃん!」
「したにゃん!私の治療費のために、プラム姉が大切にしてる本売ったり、お金盗んで犯罪奴隷になったじゃにゃい!今度、何かしたら、重犯罪奴隷で強制労働にゃんよ!」
妹の治療費のために犯罪でちゅか?バカすぎでちゅよ!
こんな小さな子たちがいるんでちゅよ。尚更、受け取ってもらうでちゅ。
「落ち着いて。その金は、ある人からの贈り物だから安心しな。」
「でも、こんな大金をプラム姉が貰う理由がないにゃん。」
「えーとだな。7年前のテロは知ってるかな?」
「はいにゃん。それがプラム姉と何の関係にゃんか?」
「これから話すことは、極秘の話だから、他言しちゃだめだよ。いいね。」
「・・・はいにゃん。」
「うしろの子たちもいいね?」
「「「「「「はいにゃん。」」」」」」
「7年前に邪神に狙われてる子供がいて、その子供を冒険者ギルドにかくまったのが、プラムなんだよ。その子供がきっかけになり、邪神の拠点を次々と潰して7年祭を成功に導いた。その時のことを感謝している人からのお金だから受け取ってほしい。」
「ほ、本当にゃんか?」
「本当だよ。」
「「「「「「プラム姉!すごい!」」」」」」
「疑ってごめんにゃん、プラム姉。」
「うん。で、プラムを旅に連れてっちゃうけど、いいかな?」
「こんな姉ですが、よろしくお願いしますにゃん。」
「「「「「「よろしくお願いしますにゃん。」」」」」」
「うん。じゃ。いこう!」
プラムの妹たちは、見えなくなるまで手を振っていた。
「ご主人様。嘘までついてくれて感謝にゃん。これで妹たちのことは安心できるにゃん。」
「ああ。(嘘じゃないんだけどな~)」
前世の知識では、借金の
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