パートナー

第1話

未熟な星にも敵わない夜

言葉ひとつで傷付けてしまう

迷いのなかった心に雲を

置いて来たことに罪を感じて

気休めでも良い

神社の鐘を鳴らして眠った

分かったフリをするのが辛かった

いつか言おうと思っていただけで

口が滑ったわけじゃなかったのに

僕は君を騙し続けたんだ

嫌われるのがとても怖いから

フレンチトーストを焦がした朝

文句を言う人さえいないのか

砂時計を逆さまにしても

時は戻らずに歯磨きをする

後悔の味はいつも苦くて

精一杯に頭を下げている

暗い迷宮で彷徨ったままの

蒼白い瞼の君を思えば

僕が抜けた後の未来にだって

君が輝けるステージはある