妹に殴られてから、数分後、僕は、妹が仁王立ちしているのが、見えた。

…ん、なんで僕こんな態勢になってるんだっけ？あ！なんか、委員長にいやらしい手つきで、触っていたとかなんとかで、殴られたんだった。

「あ、やっと、起きましたね」

「うん。そうだね」

「では、さっさと起きて、授業をしてください」

「はい。………はい？」

「なんですかはい？って」

「いや、だって、最初の授業って、水泳じゃなかったけ……」

「それが？」

「いえ、なんでもないです」

僕は、どうやら、学校では妹に頭が上がらないらしい。

なんというか………複雑な気分。

というか、僕が、水泳なんて教えてもいいんだろうか？ほら、みんな水着なわけだしね………

「なに、ぼけっとしてるんですか、早く行きますよ。プールに」

「はい」

これは、教室から出る時に気付いたことだけど、教室には妹しかいなかった。

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