妹がお嬢様。

「始めまして。綺堂憲太きどいけいたといいます。これから、一年間宜しくお願いします」

僕の目の前には、とても可愛らしいお嬢様たちが、たくさんいた。

そんなとこで今僕は、頭を下げている。

なんか、凄いな。

「こちらこそ、よろしくおねがいしますね。綺堂先生」

委員長とおぼしきお嬢様が、僕に挨拶を返してくれた。

「では、これから、綺堂先生が私たちと一緒に過ごしていいか調べさせていただきますね?」

「え?ええええぇぇぇえ!!!」

なにそれ!そんなの聞いてないよ!僕。これが本当の試験とか言わないでよね!

なんでこんなことになっているのかと言うとそれは、今朝に遡ることのなる。

場所は、校長室。

「え?皐薔薇先生は、産休に入るために僕がこうして、この聖女学院に内定したわけですか?校長先生?」

「はい。なので、綺堂先生には、皐薔薇先生が産休中の一年間だけ、この聖女学院の先生として過ごしてもらいます」

「いや、もらいますとか。言われても、それに、僕の妹のクラスですよね?」

「はい。それが、なにか問題でも?」

「いやー、だって、成績とか僕がつけるわけじゃないですか…ってことはですよ。僕が妹だけ成績をよくしてしまうとか……」

「そんなことしないですよね?」

「はい。勿論しませんけど」

「なら、いいじゃないですか?」

「はい」

まあ、こうして、僕は、僕の予想どうりに妹の担当のなったのだった。

そして、場所は、教室に戻る。

「で、僕は、なにもすれば……」

「綺堂先生には、今から、私の身体検査をしてもらいます」

うん?身体検査?

「そこで、手つきがいやらしくなかったら、合格にしてあげます」

「はあ、分かりました」

そして、身体検査は、始まった。

なに、女の子の体ってこんなにも柔らかいの!やばい、ものすごく、他のところも触りたくなっちゃう。しかも、もの凄くいやらしい手つきで、っていかんいかん、これは、あくまでも、身体検査!そう、身体検査だ。だから、ダメ!絶対だ!でも、このお嬢様から、漂う、匂いがとてもよくて、僕の理性が持つ気がしない。

そんな、理性と闘うこと、5分程度。

無事になにか、変なことを起こすことなく、身体検査を、終えることができた。

「はい。なにも、なかったですよ」

「そうでしゅか」

ん?そうでしゅか?僕の聞き間違いかな?あ、そんなことよりも、僕合格だったのかな?

「僕は、合格ですか?」

「は、はい。合格でしゅ」

やっぱり、呂律が回っていないような…それに心なしか顔が赤いような気がする。

「ありがとうございました」

ふぅーよかった。いとまず合格できて。

そんなふうに、合格した喜びに浸っていると、いきなり後ろから、殺気を感じた。殺気を感じた方に目を向けけみると

「お兄ちゃん……」

妹が左手をグーにしてこっちに向かってきていた。

「な、なんで僕を殴ろうとしてるの⁉僕なんか変なことした⁉」

「ええ、しましたとも。彼女に身体検査と謳ったいながら、体中を舐め回すようないやらしい手つきで、触っていたでは、ありませんか」

「いや、そんなふうに触ってないから!」

「へえーお兄ちゃん嘘ついていいんですか?嘘つくともっとひどいことになりますよ?」

「だから、嘘じゃないから!」

「じゃあ、これは、なんですか‼」

妹の右手には、僕が彼女を身体検査している時の顔が写されていた。

その顔は、もの凄く、鼻の下を伸ばした。変態がいた。

「え?嘘……これ僕?」

「はいこれは、綺堂先生ですよ。ってことで今から制裁を下しますね?」

妹は、目は、笑ってなかったけど、満面の笑みであった。

「ちょ、ちょっとま、まっ」

「待ちませ!この変態がああぁぁぁ!!!」

「っぐは!」

僕は、妹に殴れた。それも豪快に。

僕は、意識を失う前にこう思うのであった。

娜奈れいなもやっぱりお嬢様だな。それと、言葉遣いも変わっていると)

と。

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