No.14

貴方の声が聴こえる。


本当は聴こえない筈の声が。


「なんで貴方は…」


言いたいのはこんな言葉じゃない筈なのに


上手く喋れなくて空回る。



『僕はね、魔法使いなんかじゃないんだ。


     君の望んだ、カミサマなんだ。』



カミサマ…?


「カミサマならどうして?


     どうして、私を置いて…!」



わかってる。


自分勝手だって。


それでも…

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