第三章

第三章

製鉄所。

食堂。受験勉強をしている数人の女性寮生に混ざって、節子がいる。

女性寮生A「あ、節子ちゃん、それ間違ってるわ。」

節子「え、どこ?」

女性寮生A「スペルが間違ってるの。」

節子「どの単語?」

女性寮生B「そうじゃくて、こうよ。」

と、ノートに正しい単語を書いてやる。

節子「あ、本当だわ。教えてくれてどうもありがとう。」

女性寮生A「気にしなくていいのよ。大学を受験する仲間なんだからさ。」

節子「ありがとう。」

と、インターフォンが鳴る。

女性寮生B「あら、どなたかいらしたのかしら。」

女性寮生A「ここまでは来ないわよ。」

応接室。

懍「困ります。抜き打ちでここを見学に来られるのは。必ず予約をしてから来ていただきたいものですね。」

秀「しかし教授、あなたは、杉三さんのような人はたやすくここへ入れるのに、なんで私のようなものを通さないのですか?それではえこひいきをしていることになってしまいますよ。」

懍「では、なぜここを見学したいのか、理由をおっしゃってください。」

秀「いや、教授が、いろいろ問題を起こしている若者を、鉄づくりを通して立ち直らせることに精をだしているみたいなので、いろいろ見てみたく、こちらに来ました。」

懍「高校には、ここでやっているやり方は通用しないのではないですか。ここは、お宅のような高校から、傷ついた者がやってくるところですからね。」

秀「だからこそ、役に立つのではありませんか。うちの高校だって、傷ついている子は多くいますよ。」

懍「そうですかね。」

秀「一度だけでいいですから、製鉄現場をみせていただけないものでしょうかね。それを知っただけでも授業の質が上がって、お宅も改善されるんじゃないですかね。」

懍「そんな嫌味は必要ありません、お引き取りを。」

秀「いやいや、怒る意味で言ったんじゃないんですよ。ただ、教授のその熱意のある指導に感動しただけですから。それで見学に来ただけで、悪気は一切ありませんからね。どうか、製鉄現場を見せていただきたいものですね。」

懍「まあ、数分であればかまいません。ただ、一度でも作業が切れてしまうと何もかもおじゃんになってしまうのがたたら製鉄ですから、それはよく心してください。三十分だけなら、見学を許可しましょう。では、水穂さんと一緒に製鉄現場にいってみてください。」

秀「わかりました!どうもありがとうございます!」

水穂「じゃあ、一緒に行ってみますか。」

秀「お願いします。」

二人、応接室を出て、廊下を歩く。

秀「今日はお天気あまりよくありませんな。」

水穂「そのようですね。」

秀「水穂さん、お体大丈夫ですか?顔色悪いですよ。」

水穂「そうですか?」

秀「はい。まさしく。気管支拡張症の人は湿気が大敵と聞きました。ですから、休んだほうがいいんじゃありませんか?」

水穂「でも、この施設の道案内など。」

秀「ああ、それくらい何とかしますよ。こう見えても教員ですから、道ぐらいある程度予測ができます。水穂さんは、部屋で休んでいてください。」

水穂「そうですか?」

秀「ええ。体の悪いときは、無理をしてはなりませんよ。ゆっくり休まれたらどうですか?それにずっと働き続けるのは、よくないでしょう?」

水穂「どうして僕が、気管支拡張とわかったのです?」

秀「ええ、身内にそれで亡くなった人がいたからですよ。なんとなく顔つきが似ていましたから。その青白い顔つきでわかりました。」

水穂「そうですか。だからと言って、その人と同じではありませんから。」

秀「いやいや、病気の人はみんな同じですよ。休む時は休まなきゃなりません。それに、その病気の人は、あんまり歩き回るのはよくないって聞きますからね。ですから、部屋で休んでいてください。三十分経ったら、教授に挨拶して帰りますので。」

水穂「そうですか、、、。」

秀「はやくいってくださいよ。それに、もし倒れられたら、私も申し訳ありませんので。」

水穂「それは、僕の勝手ですから。」

秀「いえいえ、私の責任です。私は、教員ですから、自分の責任で他人が迷惑してしまうのは非常に情けないし、水穂さんだって、体を壊されたら楽しくないでしょう?ほら、もうすぐ雨が降ってきそうですよ。それではいけないんじゃないですか?」

水穂「わかりました。じゃあ、そうします。三十分たったら、必ず帰ってくださいね。」

秀「はい、わかりました。ありがとうございます。見学させていただきますので。」

水穂は、軽く礼をして、応接室のほうへ戻っていく。

秀は、製鉄現場であるたたら場のある方向ではなく、食堂のある方向へ歩いていく。

食堂では、女性の寮生三人が勉強していた。秀が入ってくると、寮生たちの表情は凍り付いた。寮生の一人は消しごむを持ったまま止まり、もう一人は鉛筆を持ったまま止まった。

秀「ああ、怪しいものではないよ。ただ、学校運営の参考のために見学させてもらってるんだ。すぐ帰るから。」

女性寮生A「そうですか。でも、ここは、」

秀「君たち、勉強をしているけれど、学校の宿題かな?学校はとっくに終わっている年だと思うが?」

女性寮生A「私は通信制の高校に通っています。」

女性寮生B「私は、家庭教師の先生に来てもらって、、、。」

秀「そうか、君は?予備校でも通っている?」

節子「いえ、、、。」

秀「では、家庭教師かな?一緒に見てもらってるとか?」

節子「いえ、それもしていません。一人で受験勉強をしています。」

秀「模試を受けたりとかもしているかな?」

節子「ええ。」

女性寮生A「三人で受けました。個人的に。私たちは、一人で勉強することはできませんので。」

秀「どうしてできないのかな?」

女性寮生B「一人で黙々とやるより、三人で協力するほうが、能率も上がるからです。それに私たちは、三人とも同じ大学を目指しているから、よりやりやすいなと思って。」

秀「何を甘えているんだ!」

女性寮生A「甘えてなんかいません。」

秀「全く、受験の基本的なこともあんたらは知らないのかね。受験というのは、他人を信用してはいけないんだ。いくら仲が良くたって、同じ大学を目指すのであれば、最終的には敵同士になるのだからな!」

女性寮生B「それは間違いだと、言われました。そんなことを教えるから、大学がだめになるって、青柳先生が。」

秀「大学を見学に行ったことはあるかな?」

節子「いえ、まだありません。いずれ三人で行くつもりではいます。」

秀「三人で!それではいけないね!大学というのは、個人主義のところだから、他人と仲良くなんて暇はないからね。それよりも単位を落とさないで、優秀な成績を取ることに重点をおきなさい!そうしなければ、大学にかかる費用も無駄になってしまうぞ!まあ、言ってみれば、大学は友達を作るための場所ではなく、いつも、緊迫感があるところでなければおかしいんだ。なぜなら、唯一、専門的な勉強ができる場所だからな。それに、大学は優秀な成績を修めなければ、そこを出たところにならないぞ!」

女性寮生A「費用は、そんなに高くないそうですよ。」

秀「何馬鹿なことを言っている。君たちが生活しているこの寮の費用だって、親御さんが出しているんだろ!せめて国公立大学であれば親御さんの負担は減るだろうが、どうなんだ?」

女性寮生B「国公立ではありません。でも、国公立より安いです。」

秀「そんなところがあるわけないじゃないか!いいか、私立の大学は一千万円だぞ!それを親御さんは一生懸命かせいで、骨と皮ばかりに痩せてもまだ働きに行かなければいけないんだ。それをまだわからないのか。まして君たちは過年生だ。親御さんも年をとってきて、働くのも難しくなってくる。国会では、年金もどんどんすり減らされる一方だ!親御さんたちが、老後をゆっくり過ごそうとするためにためてきたお金を、お前たちはむしり取ろうとしているのか!」

女性寮生A「ああ、すみませんね!うちの両親はとっくに亡くなりましたよ。それに私は障害年金で生きてますから。もしあれなら、精神障碍者福祉手帳、もって来ましょうか?」

女性寮生B「私は、親と生き別れになって、生活保護受けてるの!」

秀「では、お前はどうなんだ?」

節子「私は、私は、、、。」

みるみるうちに涙があふれる。

秀「はあ、まだ親御さんも生きてるな。では、こうしろ。すぐに預金通帳を見せてもらって、お前の家がお前のせいでつぶれそうになっていることを確認して、すぐに働きに行け!そして、もらったお金をすべて親御さんにわたし、生きていて申し訳ありませんと謝罪しろ!それが正しい生き方だ!それができないんだったら、吉原でも行け!」

女性寮生A「ちょっと待ってください。吉原なんて、女性の人権侵害です。あそこは、彼女のような純粋な女性が行くようなところじゃありません!吉原炎上をみればわかりますよね。」

秀「そうか、じゃあ、お前は金がなくなって、まるでひにんのような生き方をするしかできないな。考えてみろ、すぐにわかることじゃないか。それもわからないようであれば、今すぐここで自殺しておくのが、お前の一番の親孝行だな!」

幼児のように泣き出す節子。

秀「泣いたって、何も解決しないぞ!早く、間違いを悔い改めろ。そして、正しい生き方を身につけろ。こうすれば、将来も保証されるし、一生安楽に暮らせるってことを覚えておくように!」

さらに泣き続ける節子。

と、そこへガチャンとドアが開いて、水穂が出てくる。

水穂「休んでといったのは、こういうことだったんですか。ここを引っ掻き回すために来たんですね!ここの寮生たちは、あなたのような教師に騙されて苦しんでいる人たちなんです!お言葉を借りてそれもわからないというのなら、もう教育の世界から手を引いて、軍隊に行ったほうがよほど向いていると思いますよ!」

女性寮生A「水穂さん、水穂さん、あんまり怒ると、また血が出ますよ!」

水穂、秀のほほをひっぱたく。

秀「へ!私は単に現実というものをこの三人のおバカな娘たちに教えてやっただけです。何も間違ってはおりません!」

水穂「そういう、自分こそ正しいと思い込んでいることがすでに間違いなのです!」

車いすの音がして、懍がやってくる。

懍「村井さん、今日のところは帰ってください。」

懍の顔は厳しかった。

秀「わかりましたよ。では、次に来た時は、この三人がそれぞれの目標に向かって勉強していることを祈ります。それではさようなら!」

勝ち誇ったように堂々と廊下を出ていく秀。

女性寮生A「気にしなくていいのよ。あの人のほうが間違ってるんだから。」

女性寮生B「これからも一緒に勉強しようね。大丈夫だから!」

節子「私、、、やっぱり死んだほうがよかったんだ、、、。」

女性寮生A「そんなことないよ。一人で鉄瓶を作って、頑張れたんだから、きっと、乗り越えられるよ!」

女性寮生B「それに大学へ行って友達を作ってはいけないことはないし、優しい人もたくさんいるわよ!」

節子「でも、私は劣っているから、、、。」

女性寮生A「ああ。またそこへ戻る、、、。」

節子「事実そうだから、、、。」

女性寮生B「節子ちゃんは一生懸命製鉄もやったり、勉強もできるんだから大丈夫!気にしないで続きをやろうよ!」

水穂「節子さん、今は泣きたいだけ泣いていいです。あれだけひどいことを言われたら、誰だって泣きたくなりますよ。僕らも、ここでついていますから、思いっきり泣いてしまいなさい。」

節子「一人になってもいいですか?決して無茶はしませんから。」

水穂「わかった、じゃ、お部屋に戻ろうか。」

節子「はい。」

と、水穂に連れられて立ち上がり、食堂を出ていく。

懍「今回はすみませんでした。あの男をここへ入らせた僕の責任です。申し訳ない。」

女性寮生A「全くひどい教師がいるもんですね。」

女性寮生B「だから、モンキー高校なんて言葉ができるわけだ。」


一方。

富士田高校。授業にならない授業が行われている。

秀「こら、黒板のほうを見ろ!」

そういわれた生徒はしばらく黒板のほうを見るが、やがてもとのゲームに戻ってしまう。

秀「漫画なんか読むものではない。」

と、女子生徒の持っていた漫画を取り上げ、窓を開けて外へ放り出してしまう。

生徒A「ちょっと、なにすんのよ!」

生徒B「あ、降り出した。」

その通り、雨が降ってくる。

生徒A「先生、なんてことをするんですか?」

秀「そうか。お前は教科書より漫画のほうが大事なのか。では望みをかなえて、教科書を捨ててやる!」

と、彼女のカバンをいきなり取り上げて、ファスナーを開ける。そして中身を取り出し、投げ餅でもするようにばらばらと放り投げる。

秀「取って来い!」

同時に雷が鳴る。

生徒C「雷が落ちたらどうするのさ。」

秀「ああ、悪いことをしたお前たちへの罰だ。すぐにとって来い。ただし、傘はもっていってはいけない。」

生徒B「なんですかそれは。そんなこと言って、風邪をひきますよ。」

秀「大丈夫。馬鹿は風邪はひかない。」

生徒C「生徒に馬鹿とは言ってはいけないんじゃないですか?」

秀「卑しい生徒のくせに教師に逆らうのか?それなら、お前のカバンも同じようにしてやるぞ!国公立大学にいかなければ、さらにひどい仕打ちを加えるぞ!」

こういわれて生徒Aはしぶしぶ立ち上がってカバンを取りに行く。

秀「絶対に傘など使ってはいけないぞ!」

秀島「それって、いけないことだと思うけど。」

秀「そうか。特に秀島に言いたい。お前は頭の中の判断力が間違っている。ロボトミーの手術を受けろ。」

秀島「馬鹿はどっちですか。」

秀「国公立に行かない馬鹿はどっちだ!」

秀島「まあ、勝手にしてください。授業を再開したらどうなんです?先生。」

生徒D「先生、以前先生は、生徒であればだれでも平等に教育を受ける権利があると言いましたね。でも、一人に無理やりその権利を奪っておいて、僕らだけ授業を続けるのは、おかしいんじゃありませんか?」

秀「うるさい!」

生徒D「卑しい生徒なんて言ったら、もっと職務怠慢になるんじゃありませんか?」

秀「授業を再開する!」

生徒D「だから、先生、彼女が帰ってくるまで待ってないと、先生は矛盾発言をすることになりますよ。」

秀「うるさ、、、。」

と言いかけるが、授業の終了を告げるチャイムが鳴ってしまう。

秀島「先生、授業終了ですよ。これでよかったじゃないですか。俺たちが時間稼ぎをしたので、彼女も教育を受ける権利が保障されたわけですから。」

秀「よろしい。それなら致し方ない。しかし、他の者も、この事件を他山の石とし、二度と授業を妨害しないように!」

と、机をバンとたたく。

学級委員「起立!礼!」

その合図とともに生徒たちは不格好に立ち上がって礼をする。秀は教室を出て職員室に戻ってくる。

職員室。隣のクラスで授業をしていた教師が、秀に声をかける。

教師A「ちょっと、村井先生、カバンを放り投げるなんてあんまりじゃありませんか!」

秀「いや、女の方にはわからないと思いますが、これは立派な教育です。悪いことをしたら罰が下るとはっきり覚えさせないと、生徒は我々については来ないでしょう。」

教師B「先生、最近やりすぎですよ。なんか様子が変じゃないですか。」

秀「こうしなければ、生徒が国公立に行かないじゃないですか。」

教師A「またそんな妄想を。そんなことを言ってるの、先生だけですよ。もう、この高校ではそんなことは無理だって最初からあきらめてますよ。」

秀「いや、必ず誰かを国公立大学にいかせないと、この学校はだめになってしまいます。」

教師B「それは、学校じゃなくて、学習塾のいうセリフですよ。学校ってのは、一種の社会的階級みたいなもんじゃないですか?イギリスの階級制度じゃないけど、いくら士農工商がなくなったからって、階級制度ってのは、どこに行ってもありますよ。ここは公立の高校なんですから、金持ちの生徒の来るところじゃありません。どこの国でもそうだけど、国が定めた身分制度ってのは、見えようが見えまいが、社会に蔓延してますし、それを生徒たちはちゃんと知ってます。その証拠に、農民から武将になったのは、豊臣秀吉くらいなもんでしょ。だから、階級の低いってことは、どうしても勉強しなくなる一因になりますよ。だって、勉強してきたとおりのことをかなえるのは、やっぱり金持ちじゃないとできませんからね。」

教師A「さすが!歴史の先生がいうだけあるわ。先生すごい説得力ですよ。私も見習わなくちゃ。」

教師B「まあ、当たり前です。歴史なんて、今は生徒が点数を稼ぐための道具にすぎませんから。歴史の授業は砂を噛むような行事ですよ。まあ、生徒が興味持ってくれたのは、三国志くらいだったかしら。」

教師A「三国志ね。あれは漫画化されていたりしますからね。いずれはそういう漫画に力を貸してもらわないと、私たちは何もできなくなってしまうかも。でも歴史は、それ自体が物語みたいなもんだから、それで覚えさせれば意外に受けがいいんじゃないですか。私が教えている数学のほうが、もっと砂を噛むわ。苦手な子が多くて苦戦してるのよ。」

教師B「でも、数学は、計算したりすることもあるんだし。どっかで役に立つ学問だと思いますけど?」

教師A「残念ながらそれは小学生までの話!もっと言えば、小学校で足し算引き算、中学で掛け算、高校で割り算を習うようにすればいいのよ!」

教師B「そうですか。それも悲しいですね。なんだか、生徒も教師も、勉強は何のためにするのか、わからなくなってきちゃったわ。」

教師A「全くね。まあ、国が重い腰を上げてくれるには、あと100年以上しないとないでしょうから、仕方なくここで生きていきましょう。ここで学問を教えてれば、少なくとも趣味の花立は作れますから!それを目標に生きていくしかないわ。」

教師B「私はスキーのために生きようかな。」

秀「お二方とも何を言っているのですか!これだから生徒がやる気をなくすんです!勉強は大学にいくためにやるんですよ!だって、大学が若いときに、最終的に身に着ける称号と同じようになるからです!大学を卒業したというのが、生徒たちが背負う看板なんですよ。それを、作ってあげるのが高校教師の仕事でしょ?ですから、趣味のために働くなんてやめてくださいね!」

教師A「先生は時代錯誤をしていますね。」

さすがの秀もこれにはきっとなる。

教師B「そんなことを言って、自分がいい大学出ていないから、悔しいだけなんじゃないですか?」

教師A「そんなことをしていても、生徒はついては来ませんよ。それに、大学にいって人生がすべてバラ色かっていうと、そうじゃないのが大半ですから。」

秀「ええ、確かに大学は大したところへ行けませんでした。だからこそ、生徒たちには、失敗をしてほしくないんです!」

教師B「先生、国公立大学は、魔法の薬ではないのですよ。それをしっかり感じてくださらないと。生徒がだめになってしまうのでは?」

秀「いえ、そんなことは絶対にありません!」

教師A「まあ、どっちにしろ、今日進路希望調査がありますから、それで生徒たちの動向をしっかり把握してください。じゃあ、私たちは、次は課外なので失礼します!」

教師B「失礼します!」

二人、笑いながら職員室を出て行ってしまう。










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