第Ⅹ章 私には、名前がある。
私には、名前があるそんなことは至って普通なことである。誰しもが親から、姓をもらった時にもらっているのだから、でも、私には、なかった。だって、私は、猫だから。そんなことは当然なのかもしれない。何故なら、私は、誰からも、どの猫からも生まれたわけではないのだから。あの、だいぶ変わった石から、生まれ猫であるから。
でも、今は、私にも名前がある。
マナカという名前が。
その名前がどういう意味を差しているのかはわからないけど、でも、とても嬉しい。
私は、今までも、とても幸せな毎日を送っていたけど、より一層幸せに毎日を暮らしている。そして、今日が終わり、明日になる。
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