第Ⅲ章 石の力

私がこの世を去ってからのことはなにがあったのかは知らない。けど、今こうして、人間としてではないけど、好きな人の前にいれるってことは、ものすごくいい。なんたって、もう二度と会えないと思っていたから。

だから、ものすごい嬉しい。

今の私の姿は猫であるのは不思議だけど、今はそんなの関係ない。恋人同士にはなれなかったけど、飼い主とその飼い猫って関係だけど一緒にいられるのだから、そんなことどうでもいい。

あの、ある日、降ってきた。石には、なにか、すごい力があったのだと私は思った。

私は、今、好きな人と、飼い主さんと元気にとても幸せな毎日送っている。

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