第Ⅳ章 ある日空から石が降ってきた。
これは、ある日のことである。
いつものように、学校に行っていた時のことである。
激しい光を放ちながら、空から落ちてくる、石があった。
その石は、僕の方に向かっているように見えた。けど、避けようともしなかった。それは、あまりにも、空から落ちてくる石がとても綺麗であったからだ。それに、石があったぐらいとも思っていたのかもしれなけど。
その、空から落ちてくる石は、僕に近づくに連れて、速度が落ちているように見えた。それは、錯覚だったのかもしれない。
もし、それが、錯覚だとしても、いい光景であったからいい。
そう思えるほどにとても綺麗であった。
しかし、錯覚ではなかった。僕の前に近づくに連れて速度は遅くなっていた。
僕は、手を広げて、その石を掴めるようにした。
そして、見事に石を掴むことができた。
空から降ってきた石は、僕の手の中に入っても、輝かしい、光はなくなることはなかった。
その石になにの意味があるのか、それともないのかそれはわからなかったけれど、なにか意味があるんじゃないかって、思ってしまう。
そんな石であった。
だから、僕は、この石に名前を着けた。
──希望石と。
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