第Ⅱ章感情
私は、いつから彼のことを好きになっていたのだろうか?そんなことは今となっては、わかんない。なんたって、私は、もう、この世界には、いないのだから。
私は、いつかの時に思った。なにかに、自分の気持ちを伝え。それを、伝えたい人に伝えることのできる。物があったらいいなと。そんな都合のよいことなんかないと思っているけれど、それでも、自分の気持ちを伝えることのできる物があったらいいなーと思ってしまう。
その伝えたいという気持ちが通じたの
か、ある日、私の目の前に激しい光を放ちながら、降りてくる、石があった。
その石になんの意味があるのか、なんてわからなかった。でも、この変わった石になにかを伝えれば、なにか変わるんじゃないかって思ってしまい。自分の気持ちをこの石に吐露してしまうことをどうしてもやめられなかった。
そして、私は、その石に自分の気持ちを伝えたあと。まもなくしてこの世を去った。15年という短い時間ではあったけど、それでも充実した。毎日であったことには間違いない。だって、あんなに笑い、泣き、そして──
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