閑話 サニタリーベルト
クリノリン、ドロワーズと来たんだから、次はバッスルだと思った?
残念!!
今回はサニタリーベルトのお話。
これは普通に創作する人には本当に必要ないと思う。
でもわたしは必要だった。だから調べた!(何故かは訊かないで!)
サニタリーベルト――あまり耳馴染みのない言葉ですよね。
でも、サニタリーと言えばなにか想像がつくと思います。
ヴィクトリア朝時代(よりも前の十四世紀ぐらいからあったみたいだけどね)の女性達の生理用品です。
生理用品って、男性は耳にしたことはあってもピンとはこないと思います。
テレビのCMでも見かけると思いますけど、女性は毎月生理という腹立たしくも憂鬱な現象と闘っておりまして、そのときに活躍してくれるのが生理用ナプキンです。
現代の使い方は簡単。袋から出してパンツに貼りつけるだけ。これで数時間経血を吸収してくれる優れもの。日々薄型軽量化も進んでおり、つけていることを忘れてしまう!という着け心地のよさも云々。
――と、現代ではそんな便利用品があるので、昔よりは随分楽になっていると思います。
でもこんなものが、電気もまだ存在してないような時代にあったとは思えないじゃないですか。
じゃあ、当時の女性達はどうしてたのよ?
昔々の日本だと、生理中や妊娠中の女性達は不浄とされ、村の外れにある小屋に集められ――なんてこともあったらしいのですけど、違うよな~と思いまして調べました。(何故かは訊かないで!)
で、件のサニタリーベルトです。
使い方まではちょっとわからなかったんですけど(英語力小学生以下なので英文まったく読めない……)
たぶん、だいたい、わかる。一応女子だから。
形状は、なんて言えばいいんだろう?
ガーターベルトみたいな。サスペンダーみたいな。
たぶん、クリップ部分が前後になるように腰につけて、そのクリップで布を当てて留める。汚れたら布を取り換える――という使い方だと思われます。
ベルトだけじゃなくて、スカートへの滲み出し予防用と思われるスタイルのものもありました。エプロンをお尻側に巻いているような形状です。
以前、『風光る』という漫画(性別を偽って新選組に入隊する女の子が主人公の作品)で、作者さんが江戸時代の生理用品を調べていらっしゃいましたが、
それだと、半紙を折り畳んで紐で股に当てるように固定するというものだったので、その半紙よりは安心感があるかなぁと思いますが、現代のものに比べれば、どちらもものすごく不安のある処置の仕方だな、と。
ただでさえ憂鬱な生理期間中に、そんな心許ない処置の仕方だけで仕事したり、家のことしたり……わたしだったら引きこもりたい。終わるまでの七日間家で寝てたい。
昔の女性達って大変だったんですね。
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